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バースデイ・ストーリーズ

村上春樹(訳者)

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商品詳細

内容紹介 内容:ムーア人 ラッセル・バンクス著. ダンダン デニス・ジョンソン著. ティモシーの誕生日 ウィリアム・トレヴァー著. バースデイ・ケーキ ダニエル・ライオンズ著. 皮膚のない皇帝 リンダ・セクソン著. ダイス・ゲーム ポール・セロー著. 永遠に頭上に デイヴィッド・フォスター・ウォレス著. 慈悲の天使、怒りの天使 イーサン・ケイニン著. バースデイ・プレゼント アンドレア・リー著. 風呂 レイモンド・カーヴァー著. バースデイ・ガール 村上春樹著
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2002/12/07
JAN 9784120033414

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商品レビュー

3.7

23件のお客様レビュー

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2009/12/16

印象に残る「誕生日」がたくさん!

数ある英米文学の中から、バースデイに関わる短編を村上春樹がセレクトした一冊。ハッピーエンドではなかったとしても、印象に残る「誕生日」がたくさん!これを機に、英米文学にも手を付けてみるのも良いかも。

yoko

2016/02/11

”誕生日”をテーマに描かれた海外の短編小説をアンソロジー編集した一冊。あとがきにもあるが、誕生日を題材にした小説は、全体的に明るいものが少なかった。それでも、大概は何かしらを思わせるには十分な粒揃い。短いものは10ページほどの、長くても60ページ程度の11の物語。 好みとしては、...

”誕生日”をテーマに描かれた海外の短編小説をアンソロジー編集した一冊。あとがきにもあるが、誕生日を題材にした小説は、全体的に明るいものが少なかった。それでも、大概は何かしらを思わせるには十分な粒揃い。短いものは10ページほどの、長くても60ページ程度の11の物語。 好みとしては、何とも言えない苦味が残る「バースデイ・ケーキ」、プロットの上手さ、ガツンと来る言葉が多かった「ダイス・ゲーム」、富裕層の妻が旦那に特殊なプレゼントを企てる新感覚の「バースデイ・プレゼント」が格別だった。

Posted by ブクログ

2015/07/26

どれも手軽に読めるのに、深くて重い短編ばかりで、すごく好みだった。特に印象に残った数話について、少しだけ感想を。 ラッセル・パンクス「ムーア人」 誕生日にふさわしい贈り物は、ほかになにを差し置いてもやはり「優しさ」なんだろう。例えそれが不道徳であっても、優しさのあたたかさには敵...

どれも手軽に読めるのに、深くて重い短編ばかりで、すごく好みだった。特に印象に残った数話について、少しだけ感想を。 ラッセル・パンクス「ムーア人」 誕生日にふさわしい贈り物は、ほかになにを差し置いてもやはり「優しさ」なんだろう。例えそれが不道徳であっても、優しさのあたたかさには敵わない。そういう話だと思った。 デニス・ジョンソン「ダンダン」 暴力的な男の話。ラストの「もしぼくがあなたの頭を開いて、あなたの脳にひょいひょいとはんだごてをあてるだけで、あなただってそんな人間になってしまうかもしれないんだよ」という文章。終盤になっていきなり「あなた」と呼ばれることで、「他人事じゃねえんだぞ」とぐっと釘をさすような感覚は好き。 ウィリアム・トレヴァー「ティモシーの誕生日」 息子から両親への意趣返しの話。この小説内でも一番暗い話だと思う。息子を傷つけたのは、彼ら両親のお互いへの愛情あり母と父の「終わることなき祝典」が息子を傷つけ、復習を意図させるまでになった。 誰が被害者・加害者という問題ではなく「そうなるべくしてなった」という理不尽さが悲しい。結局は誰かが誰かを傷つけるだけとなった誕生日会。 そしてどうしようもなくもどかしくて切ないのが、傷つけられた両親は「そこにあるものを受け入れるしかない」と微笑んだこと。「復習を抱くとき、そこに公平さの入り込む余地はない」と納得していること。そして、この2人が生きて愛情で結びついている限り、息子・ティモシーとの関係は好転はしないだろうこと。 これから毎年ずっと彼らは「ティモシーの誕生日」に傷つき続け、その傷をずっと受け入れ続けるのだろうか。庭に打ち捨てられたもの同様に、受け入れるしかどうしようもないから。 ダニエル・ライオンズ「バースデイ・ケーキ」 偏屈なおばあさんがケーキを買う話。 これまたあまりいいとは言えない読後感。 ラストの「誰かひとりだけでいいんだよ」があまりにも切ない。彼女の育てた子供3人は彼女の家には来ない。孫たちは彼女を好かない。 彼女が先週用意したケーキは、ずっと手つかずのままであり、たぶん今日のケーキも同じ運命をたどるんだろう。そのケーキがもたらせたはずの可能性(マリアとテレサの笑顔とか)は、彼女には関係のないことである。 他人の幸運がはからずしも自分によって叩き潰されたところで、自分が幸福になるわけでも、不幸になるわけでもない。その不変さが悲しい。 デヴィッド・フォスター・ウォレス「永遠に頭上に」 文章のリズムが心地よすぎる!! 単語のセンスも抜群だし、そのリズムとセンスが13歳の成長過程における少年をクリアに描いていてとてもいい!!あまりにも好みすぎて、3,4時間かけて文章を書写したぐらいに好きだ。 「それらのシャープに連なった頂が、後退していく赤色を背景に描く鋭く尖ったラインはグラフとなり、死を迎えつつある一日の心電図となる」にはもう感嘆を覚えるしかない。山の端を心電図と例えるそのセンス!それに夕映えを絡めて、情景を伝える文章力!「すごい」としか言いようがない。 他にも数々の描写にうならされた。特に水の描写には目をみはるものがあった。「水は淡いソフト・ブルーにきらめくスパンコールであり」から「ハードな光のコインが、その水面にちりばめられている」にいたるまでの変容。 文章を読むことが、ただ純粋に楽しい。酔わせるほどの文体をもつ作家に出会えたことが嬉しい。 内容としてはただ13歳の少年がプールの飛び込み台からダイブするというだけなのだが、そのプールの描写、少年の身体の変化がまるで映画のように脳内に再現できた。すばらしい小説だった。

Posted by ブクログ

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