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男子の本懐
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男子の本懐
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商品レビュー
4.4
13件のお客様レビュー
緊縮財政と行政整理による〈金解禁〉。それは近代日本の歴史のなかでもっとも鮮明な経済政策といわれている。第一次世界大戦後の慢性的不況を脱するために、多くの困難を克服して、昭和五年一月に断行された金解禁を遂行した浜口雄幸と井上準之助。性格も境遇も正反対の二人の男が、いかにして一つの政...
緊縮財政と行政整理による〈金解禁〉。それは近代日本の歴史のなかでもっとも鮮明な経済政策といわれている。第一次世界大戦後の慢性的不況を脱するために、多くの困難を克服して、昭和五年一月に断行された金解禁を遂行した浜口雄幸と井上準之助。性格も境遇も正反対の二人の男が、いかにして一つの政策に生命を賭けたか、人間の生きがいとは何かを静かに問いかけた長編経済小説。 --このテキストは、文庫版に関連付けられています。
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当時の金解禁政策が結果として愚策と評価されてしまったかもしれないが、浜口雄幸と井上準之助は素晴らしい人間だったに違いない。この物語からは、そんなオトコをみた感動もあったが、”政治”の難しさも感じた。現在の日本は、当時と非常に似ている状況にある。大不況、大地震、中国との摩擦など、とても似ている。消費税増税などは、金解禁とは全く違うが緊縮金融政策として強行したような部分は近い状況にある、ように見える。野田総理が浜口を目指しているとしたら、志は是非ともそうあって欲しいが、将来、消費税増税などの関連政策が愚策であったといわれないことを願いたい(少なくとも戦争開戦にまで結びつくようなことにまで発展するようなことはないと信じたい)。
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読了。浜口雄幸と井上準之助の金解禁に命をかけた人生を描いた一冊。以前に高橋是清を読んでそれはそれで納得したけど、この二人も自分の考えに責任を持って生きている。政治家の生き方って壮絶だな。全く正反対(高橋是清と井上準之助)の二人だけども、軍部を困った存在としているトコは共通している、というかこの時代の話はほとんど全てが軍を悪者に描かれる。これも戦後のアメリカ発の思想ではないかと思う。今度は軍を中心にした話を読んでみよう。
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