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人形の家 岩波少年文庫067

ルーマー・ゴッデン(著者), 瀬田貞二(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2000/10/18
JAN 9784001140675

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人形の家

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商品レビュー

3.9

31件のお客様レビュー

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2010/05/28

イプセンの「人形の家…

イプセンの「人形の家」とは関係ない、児童文学です。人形たちや家、小物などの描写が可愛いです。

文庫OFF

2024/03/12

ちいさなオランダ人形のトチーと(児童文学好きならここでもうああ♡となります、オランダ人形といえばメアリー・ポピンズ!)その寄せ集め家族のおはなしです。 トチーは今は、エミリーとシャーロットの子ども部屋に暮らしていますが、もとはこの二人のひいおばあさんと大おばさんのところで暮らし...

ちいさなオランダ人形のトチーと(児童文学好きならここでもうああ♡となります、オランダ人形といえばメアリー・ポピンズ!)その寄せ集め家族のおはなしです。 トチーは今は、エミリーとシャーロットの子ども部屋に暮らしていますが、もとはこの二人のひいおばあさんと大おばさんのところで暮らしていました。 ここ、すでに一筋縄でないのです。 エミリーとシャーロットのものでも、大おばさんの所有物でもなく "彼女たちのところで暮らしていた" というのがゴッテンの人形に対する視線なのです。 トチーは小さな安い木の人形でしたが、おそらく100年近く生きている。ときどき自分のルーツである素晴らしい木のことを考えたりします。 _その木の中をめぐっていた力と樹液のこと、春になれば芽をめぶかせ、夏には若葉をしげらせ、秋の木材や冬の嵐のさなかにもその木をじっと立たせていた、あの力と機液のことを考えました… 「そうよ、わたしは、ちっちゃなその木なんだわ。」_ こんな思慮深い人形なのです。 落書きのヒゲが消えないプランタガネットさん、奥さんはクラッカーに付いてきたセルロイドのコトリさん、小さな男の子りんごちゃん、モールでできたチクチクする犬のかがり。彼らはそれぞれのルーツがあり、本当の家族でないことはわかっています。そして彼らに足りないのは人形の家だけでした。 トチーは100年前に作られた人形の家にかつて住んでいたことがありました。それはローラ大おばさんのところにまだ残っているはず、その家をなんとかして手に入れようと願い始めます。 この人形たちはとにかく願うのです。 願いによって欲しいものをメアリーとシャーロットが(偶然なのかそうさせられるのか)人形の家に運んでくるのです。 河合隼雄さんが『児童文学の世界』にこう書いています。 _こんなところを読んでいると、果して人間というものは、自分が信じているほどの自由意志をもっているのかな、と疑問に感じるのである。エミリーとシャーロットは人形の家の整備に一所懸命だ。これはしかし、彼女たちの意志によるものなのか、あるいは、人形たちの願いを生きさせられているのか、果してそのどちらであろう… 中略 人形をひとつのものと考えると、人形と同じくこの世のすべてのものは願いをもっており、縦横無尽に張りめぐらせた、ものたちの願いの網の中で、人間はそれらのうちのどれかをキャッチして、動かされて生きているのではないか、などと考えさせられるのである_ こんな風に読めるのですよまさに。 物語はエミリーとシャーロットが人形の家の足りない家具を買うためにお金を稼ごうとする所から急展開していきます。 ・大おばさんのアイデアで人形の展覧会にトチーを貸し出し、お金を得ようとする。 ・そしてこの展覧会でかつて一緒に暮らした嫌な人形、マーチペーンと再開します。 この2つの出来事によって、エミリーとシャーロットが成長してゆくのです。。 ラストはとんでもない展開! あとがきによると、ゴッテンが初めて童話形式で書いた小説とあります。そして自身でも高く評価しているようです。 物語の楽しさがしっかり詰まっていながらも、自然と深く考えさせられる、まさに文学的な物語でした。

Posted by ブクログ

2024/02/15

イプセン『人形の家』を読んだので、邦題が同じこちらも読んでみる。。 こちらはイギリス人作家によるもの。『黒水仙』『河』といった映画化された作品もあるが、こちらは著者が初めて手掛けた子供向けの作品。 主人公トチーは小さなオランダ人形。一文人形とも呼ばれる安価な人形である。木で出来...

イプセン『人形の家』を読んだので、邦題が同じこちらも読んでみる。。 こちらはイギリス人作家によるもの。『黒水仙』『河』といった映画化された作品もあるが、こちらは著者が初めて手掛けた子供向けの作品。 主人公トチーは小さなオランダ人形。一文人形とも呼ばれる安価な人形である。木で出来ている。実のところ、結構長生きで、今の持ち主の姉妹、シャーロットとエミリーのひいおばあさんのことも知っている。100年前のことだ。 トチーは、トチーのお父さんのプランタガネットさんよりも、お母さんのことりさんよりも前からこの家にいる。トチーたちは本当のところ実の家族ではなく(それはそうだ、人形は子供を産まない)、子供たちが彼らを親子と決めたのだ。 お父さん・お母さんのほかに、弟のりんごちゃん、飼い犬のかがりもいる。 お父さんは前の持ち主にぞんざいに扱われ、さんざん苦労をしたので、いささか悲観的で愚痴っぽいところがある。 お母さんはクラッカーの飾りだった。明るくて陽気だけれど、少々軽々しくて思慮が足りない。 りんごちゃんはわんぱくでかわいい男の子だ。 犬のかがりは背中がかがり針で出来ていて、何か良くないことが起こると「ちくん、ちくん!」と吠えて知らせる。 そしてトチーは一家の要。しっかり者の彼女は、てきぱきと働き、弟の面倒もよく見ている。 4人と1匹のプランタガネット家。皆の願いはすてきな、自分たちの家を手に入れること。 ある幸運から、そんな皆の夢がかなうことになる。 時代はヴィクトリア朝だろうか。 子供たちは、丁寧に人形たちの手入れをしながら大切に遊ぶ。古びた人形の家が手に入れば、一生懸命に汚れを落とす。調度品が足りなければ、大人の手を借りながらもどうにかあまりお金を使わずに手に入れる。 つつましく、幸せな日々。 人形の展覧会、そしてクリスマス。 ちょっとした事件も経て、プランタガネット家は何気ない幸せを手に入れたかに見える。 だが、大きな不幸が少しずつ近づいていた。著者は注意深く、ところどころに不幸の足音を忍ばせている。悪い予兆の影は次第に大きくなっていく。 生きていれば時に、理不尽な目に遭う。無垢なるものがいつでも救われるとは限らない。 けれども。 傷を抱えながらも人は生きていく。よいことも悪いこともやってきては去っていく。それでも生きている限り、幸せに生きていくのだ。亡き人の思い出を胸に。 結末はもしかしたら子供向けにしては重すぎるかもしれない。 だが著者は、世界に冷酷な一面があることをそっと伝えたかったのではないか。 そういう意味ではあまり小さい子ではなく、やや大きい子向けだろう。 思いのほか深い。

Posted by ブクログ

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