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始皇帝 中華帝国の開祖 文春文庫

安能務(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 1998/08/10
JAN 9784167607012

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商品レビュー

3.2

5件のお客様レビュー

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2014/01/10

安能務の労作

本書は、始皇帝の出生前から説き起こし、帝の没後、秦王朝の崩壊までを描く。 本書で、安能務は、「始皇帝=呂不韋の実子説」を採用するが、理念として、氏が本書で徹底追及した迷信打破に反する気がしてならない。矛盾以前の問題で、真相は、タイムマシンでも発明されない限り明らかにされないはず...

本書は、始皇帝の出生前から説き起こし、帝の没後、秦王朝の崩壊までを描く。 本書で、安能務は、「始皇帝=呂不韋の実子説」を採用するが、理念として、氏が本書で徹底追及した迷信打破に反する気がしてならない。矛盾以前の問題で、真相は、タイムマシンでも発明されない限り明らかにされないはずだ。とはいえ、帝の出生を曖昧にして「始皇帝本」は書けないので、旗幟は鮮明にせねばならない。 蔡沢や尉繚子については詳しく知らなかったので、勉強になった。ただ、正史に依拠したのか、安能務流に書いたのか分からない点、鵜呑みにはできず、今後「史記」を勉強せねばならないと思わされた。また、巷間では、韓の韓非子は、入秦後、程なくして殺害されたかに説かれているが、本書を見て、時間的にも人間関係的にも相当な経緯があったのが分かった。巷説を信じていた従来の無知な自分に従えば、始皇帝はさながら、韓非に師事するためというよりかは、どこまでも暗殺すべく招聘したかに見えていた。やはり正史を実際に見て突き合わせないといけないが、ひとつ歴史を立体的に捉えられる端緒を開いていただいた気がした。 しかし、韓非の「吃音」を否定したくだりについては、著者の思い込みの域を免れず(三国志に登場する晋の鄧艾の場合はどうなるのかという疑問が付随する)、容易く信じるのは危険だと思います。 また、一箇所、商鞅が魏国の諸公子と説かれていたが、明らかな間違いで、商鞅は衛国の諸公子で、ために「衛鞅」と呼ばれることもあったのは周知の事実。安能さんも疾うに御存知で、後半ではその説明になっている。弘法も筆の誤り。本書が時間をかけて丹念に描かれた作品だと思い知らされる。 著者は、断じて小説家でなく歴史文学者であって、氏の新境地を拓く意欲作と捉えるべきだと思うが、作品中、歴史事実を縷々述べたり、著者なりの解釈と小説なりの展開がごった煮にされた、寄せ鍋的作品に思われてならなかった。小説か、歴史解釈か、画然とできなかったところに拙さを感じた。欲を言えば、いずれかに方針をはっきりさせ、独自見解については文中に巧みに挿入する手法もあったはずだが、どっちつかずの作品になってしまった嫌いがある。小説というよりは文学書的作品だが、安能史観が強く出すぎていて、解釈書の気味をすら免れない。 氏は卓越した作家だったし、もっともっと多くの作品を書いて欲しかったが、残念ながら先年没している。悔やまれてならない。

聖熟女☆ミ

2022/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なぜ、秦の始皇帝は中華統一を果たすことが出来たのか、始皇帝誕生前の中華の歴史から紐解き、解説する一冊。 キングダムを読んでいるから、登場人物や時代背景など、よく理解できて面白く読めた。 キングダムと大きく違う箇所は、始皇帝は父と一緒に邯鄲を脱出していること、幼少期の教育係は蔡沢であること、そして、生物学的な父親は呂不韋であることなどである。 秦王政は、6歳から人間としてではなく国王として育てられた。人間的でなかったわけではなく、人間の前に国王であったという人物。 まさに王になるために生まれ、王として生きた人物といえる。 始皇帝の国造りに多大な影響を与えという韓非子は、今後キングダムにも登場するかもしれない。 最終章では、始皇帝崩御のあと、わずか3年で秦が滅んでしまったのはなぜなのか、詳細が記されている。 蒙恬兄弟の無念は計り知れない。。

Posted by ブクログ

2020/10/12

この時代に皇帝の器を持つ人間が秦の皇子であった時点で中華統一は既定路線であり、皇帝の覇業といった派手さは皆無。実際そういう時代だったんだろう。 この人の文は三国演義で鍛えてても難しい。めんどくさい。

Posted by ブクログ

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