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鳳仙花 講談社文芸文庫

川崎長太郎(著者)

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商品詳細

内容紹介 内容:故郷の消息. 余熱. 蝋燭. 父島. 鳳仙花. 忍び草. 乾いた河. 冬
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1998/07/14
JAN 9784061976252

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2017/09/06

つげ義春の本に出てきた作家で、作品が気になって一冊買ったらはまった。 なんかもう、死んじゃうんじゃないか、どこかその辺の道で、倒れてそのまま息絶えるんじゃないかとはらはらしながら読む。私小説なので、山も谷もない。人生の、「どうにもうまくいかないけれど、流れてはいく」、そんな小説...

つげ義春の本に出てきた作家で、作品が気になって一冊買ったらはまった。 なんかもう、死んじゃうんじゃないか、どこかその辺の道で、倒れてそのまま息絶えるんじゃないかとはらはらしながら読む。私小説なので、山も谷もない。人生の、「どうにもうまくいかないけれど、流れてはいく」、そんな小説。 どこかいつも死が潜んでいて、何かうすら寒さを覚える。若い時に読んでも分からない、首を傾げてちょっとため息をつくような。「私」の不甲斐なさと、それでも何のかんのと歩いていく、その背中に、人が生きるということの輪郭が見えた気がした。

Posted by ブクログ

2015/08/13

もう一人の自分と我慢比べをしていて、永遠に勝ち負けの無い生き方をしているように感じました。 這いつくばりながら生きていると思いながら読みつ進むうちに、主人公の感覚は漂うような生き方をしているのかなと思え、当時の社会を主人公というフィルターを通して見せてもらえている感じがしました。

Posted by ブクログ

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