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ウィーンの密使
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ウィーンの密使
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
革命期のヨーロッパ。幼い頃にマリー・アントワネットと親交のあった青年ルーカスが、フランス王家の存続をかけて、密使としてパリに赴く。 フランス革命を内側から、しかし「当事者ではない」オーストリア人のルーカスの立場から描かれているのが新鮮です。 フランス革命の帰結を知っている側と...
革命期のヨーロッパ。幼い頃にマリー・アントワネットと親交のあった青年ルーカスが、フランス王家の存続をかけて、密使としてパリに赴く。 フランス革命を内側から、しかし「当事者ではない」オーストリア人のルーカスの立場から描かれているのが新鮮です。 フランス革命の帰結を知っている側とすると、マリー・アントワネット、フェルセン、そしてルイ16世のバカっぷりに、本当に腹が立つ。なんでここまで時勢が見えてないんだ! でも、それまで何の疑いもなく享受していたものを、突然外からの力によって剥奪されるとなったときに、普通はそんなに賢い行動は取れないよなぁ、とも思います。莫大な資産と権利を、ハイ了解です、と差し出すことって相当に難しい。うまく「革命期の王」になれたハプスブルク家の皇帝たちの聡明さを称えるべきなのだろうなと思います。 しかしこの主人公のルーカス、下世話な言い方をすると、女子を萌えさせる要素満載です。見栄えも上々、知的で聡明、機知に富み、自信家で若干傲慢、そして女(と酒)にだらしない。能力的にとびっきりの男で、しかも愛嬌が備わっているという完璧っぷり。そんなルーカスなのに、なんでそんなにバカ王妃がいいんだか・・・。 エンディングと、その後の革命の進行について思うと、切ない気持ちになります。 こういうお話を読むと、フランス革命についてとことん浸りたくなりますね。
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「聖戦ヴァンデ」のアンリの異母兄ルーカスが主人公。ウィーン生まれのルーカスは,ハプスブルグ家の密使として,マリー・アントワネットに革命時の王妃の自覚を持たせ,王家を守るべくフランスに渡る。希代の色男ルーカスだが,幼馴染のマリー・アントワネットにはある特別な思いがあった。 結果が...
「聖戦ヴァンデ」のアンリの異母兄ルーカスが主人公。ウィーン生まれのルーカスは,ハプスブルグ家の密使として,マリー・アントワネットに革命時の王妃の自覚を持たせ,王家を守るべくフランスに渡る。希代の色男ルーカスだが,幼馴染のマリー・アントワネットにはある特別な思いがあった。 結果が分かっているだけに,途中読むのがつらく感じたが,ルーカスの内面の変化に着目すると面白くなった。大人になれないアントワネットとあまりに早熟な少年の出会いは不幸だったのか。 初めて会う弟アンリとの交流が微笑ましく,純粋で潔癖なアンリのその後を知っているだけに切なかった。
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10/27初めての図書館利用本。フランス革命クライマックスの話。この時代は本でも漫画でもなんでも楽しい。主役?の人のやることなすこと全てアントワネットと噛み合わず無駄になっていく様を見る本なんだろうか。10/27読了
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