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内容紹介 | 内容:万延元年のフットボ-ル.走れ、走りつづけよ.生け贄男は必要か.狩猟で暮したわれらの先祖.核時代の森の隠遁者.父よ、あなたはどこへ行くのか? われらの狂気を生き延びる道を教えよ.みずから我が涙をぬぐいたまう日 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1996/08/10 |
JAN | 9784106408236 |
- 書籍
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大江健三郎小説
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大江健三郎小説
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万延元年のフットボール。走れ、走りつづけよ。生け贄男は必要か。狩猟で暮したわれらの先祖。核時代の森の隠遁者。父よ、あなたはどこへ行くのか?。われらの狂気を生き延びる道を教えよ。みずから我が涙をぬぐいたまう日。
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万延元年のフットボール、われらの狂気を生き延びる道を教えよ、他6編の小説集。 「万延元年のフットボール」ある夫婦が、夫の弟と共に四国の山村で生活するようになるが、夫の弟は、次第に集落の暴徒のリーダーとして騒動を起こすようになるといったような話だが、山村の集落で暮らすものの群集心...
万延元年のフットボール、われらの狂気を生き延びる道を教えよ、他6編の小説集。 「万延元年のフットボール」ある夫婦が、夫の弟と共に四国の山村で生活するようになるが、夫の弟は、次第に集落の暴徒のリーダーとして騒動を起こすようになるといったような話だが、山村の集落で暮らすものの群集心理や、先祖から受け継がれたアイデンティティとその揺らぎのような事象が、露骨な人間描写を伴い濃密かつ精緻に描かれている。 読み終えて、まず著者の知識の深さと広さに驚嘆する。医学的描写にせよ社会的描写にせよ、正確で破綻がない。1960年代の作品だが、すでにケースワーカーといった言葉が出てきており、驚いた。 アクが強く、読後に強烈な余韻を残すが、ストレートに伝わってくるメッセージがないので、著者の主意がどこにあるのかがつかめず、読後にかなりモヤモヤしたものが残る。
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