1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

運転士 講談社文庫

藤原智美(著者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥470

¥220 定価より250円(53%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介 内容:運転士.王を撃て
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1995/08/15
JAN 9784062630382

運転士

¥220

商品レビュー

2.7

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2015/09/20

無機質な世界の中で決めたルールに従い生きる主人公らが、そのシステムに飲まれて精神に異常をきたしていく。共通するモチーフが読み手にも及ぶ、という面白さは残念ながら感じられなかったが、それでもスケッチのような淡々と描写していく文体と、地下鉄のダイヤグラムにブタの飼育システムといった日...

無機質な世界の中で決めたルールに従い生きる主人公らが、そのシステムに飲まれて精神に異常をきたしていく。共通するモチーフが読み手にも及ぶ、という面白さは残念ながら感じられなかったが、それでもスケッチのような淡々と描写していく文体と、地下鉄のダイヤグラムにブタの飼育システムといった日常では得られぬ管理性がマッチしているので、興味深く読めた。表題作は第107回芥川賞受賞作。

Posted by ブクログ

2013/11/06

1992年上半期芥川賞受賞作。同時期の候補作には、鷺沢萠「ほんとうの夏」や、多和田葉子「ペルソナ」があがっていたが、選考委員の得点は本編が断然群を抜いていた。視点人物は一貫して主人公の地下鉄の運転士に置かれている。そして小説の中を流れる時間は(それは地下鉄の、あるいは乗車業務ので...

1992年上半期芥川賞受賞作。同時期の候補作には、鷺沢萠「ほんとうの夏」や、多和田葉子「ペルソナ」があがっていたが、選考委員の得点は本編が断然群を抜いていた。視点人物は一貫して主人公の地下鉄の運転士に置かれている。そして小説の中を流れる時間は(それは地下鉄の、あるいは乗車業務のでもあるのだが)は、極めてストイックに進行していく。読者が眼にする光景もまた地下鉄の運転席からのものだ。強いリアリティに支えられた小説といっていいだろう。また、そうであるからこそ物語後半のシュールな状況と光景が説得力を持つのだ。

Posted by ブクログ

2011/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相当前に読んだ。芥川賞受賞作。 ので、色々あいまいだが印象に残る本である。 この世の中で、何があっても規則正しく動いているものは案外少ない。 人間というものは、 気分やら自然の気まぐれやら様々な不確定要素に左右されている。 だから、世の中のほとんどの事柄は規則正しくは進んでいかない。 決めた通りに動く数少ない例としては、時の流れくらいか(は、言い過ぎですかねw)。 そういう観点でみると、 いつも規則正しくレールの上を走る電車というのは、 作者がメタファーの多用により指摘するように、 極めて非人間的な存在でありまたレアな存在ともいえる。 そんな電車というある意味異常な存在との対比で、 人間性とは何か、というものを考えさせられる。 ただ、こういう地味な切り口の本は判りにくさもあり、 残念ながら売れはしないだろう。 でも芥川賞受賞作の中では好きな部類に入りますw

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品