フィリパ・ピアスの短編集。一人で読むより語って聞かせるようなお話のような感じ。 学校に行きたくない女の子が、学校に行ってみたいラインを”おともだち”として連れて行ったらいじめっ子が怖くなくなったお話。 ＝＝ちょっと終わり方が唐突な感じも。／『ライオンが学校へやってきた』 おばさんの洗濯物を酷いことにしてしまったジム少年は逃げ出した。ジム少年は、おばさんやお母さんやお巡りさんたちから叱られるって思ったけれど、みんな心配してたんだよ！／『にげだしたジム』 ひとりぼっちの馬の賢太郎が、馬のお友達を欲しがって探しに行くんだけど、誰が馬なのかわからない。 ＝＝すれ違いコントみたいな。／『賢太郎』 貸別荘に出るネズミに親近感を持った少年がネズミ捕りから助けようとするお話。 ＝＝子供の時代のこんな交流って心に残るんだろうなあ／『ねずみごろし』 移動動物園のオウムとお話した女の子のお話／『ハロー、ポリー！』 ひとりでおじいちゃんの家に泊まったトッティは、夜になり寂しくなりました。おじいちゃんに読んでもらった本に出ていた海牛が家に入り込んでくるような気がして…。でもトッティは海牛に僕を食べる代わりにあることを提案しました。＝＝怖くなるかと思ったら可愛いお話だった。／『海牛（かいぎゅう）』 ある朝ジョーディの小指がおかしな感じになりました。小指が曲がるとジョーディの欲しい物が勝手にこっちに来るんです。でもそれって泥棒ですよね…。 ＝＝大人たちがわかってるところが、彼らも子供の頃に心当たりあったんだろうなあ。／『まがりたがる小指』 ティムが留守中に現れたセールスマンはよく切れる大きなハサミを持っていました。ティムはそのハサミで家中のものをちょん切ってしまいました…。 ＝＝どうなることやらと思ったけどなんとか良かった。　／『よく切れる大きなハサミ』 シャーリーは家族のドライブの途中で寄ったお店で指しゃぶりする男の子の案内で”ひみつ”を見せてもらって…。 ＝＝子供にはこのくらいの秘密は必要ですね。／『ひみつ』