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鼓動

葉真中顕(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2024/03/21
JAN 9784334102579

鼓動

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商品レビュー

4

31件のお客様レビュー

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2024/05/18

1974年6月13日生まれ。 同世代の私は、あー、この頃、こんなことあったなと時代の流れを懐かしく思った。 その同じ時代を生きた秀郎、葵、綾乃、皆それぞれの人生があり、苦しんでいる。いじめも虐待も、そばで親が兄弟を虐待しているのをみている人も。いろんなところで起こっている事実。 ...

1974年6月13日生まれ。 同世代の私は、あー、この頃、こんなことあったなと時代の流れを懐かしく思った。 その同じ時代を生きた秀郎、葵、綾乃、皆それぞれの人生があり、苦しんでいる。いじめも虐待も、そばで親が兄弟を虐待しているのをみている人も。いろんなところで起こっている事実。 そして、引きこもり。 林真理子さんの書かれた8050とは違い、閉塞感が半端ない。 自分を認めてあげられるのは、自分だけ。 自分を許してあげられるのも自分だけなのだ。 そして、本音を話せる誰かがいることも。 一気読みでした。

Posted by ブクログ

2024/05/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

2024/03/23リクエスト 10 表紙が 天童荒太 永遠の仔 を思い出させる。 『絶叫』『Blue』の刑事・奥貫綾乃がホームレス殺害事件を追う。 そのホームレス殺害、実の父親殺害の容疑者、草鹿は18年引きこもり。父親殺害の動機が 「自分の余命幾ばくもない、これ以上面倒を見れないから殺されてほしい、すぐ追うから」と言われたこと。 そしてホームレスの南市子を殺害した薬師寺葵。二人姉妹で姉だけを溺愛され、妹である自分は無き者にされていた、そして 「あんた誰」と言われ、それで殺害した。 かけがえのない自分の子ども、それなのにこんな感情になってしまうことは双方不幸。 団塊世代、団塊ジュニアでなくても誰でも谷間に落ちてしまうことはあるだろう。 時代のせいだったり、置かれた環境だったり、体調だったり、必死で生きようとしていても手を差し伸べられることがない。 読みながら、気持ちの置き場が無くなり、何度も中断した。 私が草鹿でも、葵でもおかしくない。 いつそうなるか、わからない。 読み終えても、思考が追いつかない。

Posted by ブクログ

2024/05/12

 離婚して警察に再就職した綾乃と、18年間引きこもりの僕と称するアラフィフの2人を軸に描かれる物語。  物語は男性が自分の父親を殺害し、後日ホームレスの女性を殺害した後その遺体を焼くという事件が発生するところから始まる。  現場で取り押さえられた男性は、自分が犯人だと供述。 ...

 離婚して警察に再就職した綾乃と、18年間引きこもりの僕と称するアラフィフの2人を軸に描かれる物語。  物語は男性が自分の父親を殺害し、後日ホームレスの女性を殺害した後その遺体を焼くという事件が発生するところから始まる。  現場で取り押さえられた男性は、自分が犯人だと供述。  しかし、殺したホームレスの女性の身元はわからない。  綾乃はホームレスの身元を探るべく捜査を進めるがホームレスの身元を探る上でいろなことが明らかになる。  果たして、事件の真相とは。  はじめに読んでいて、50ページくるところまででも結構しんどい作品。  これはおそらくアラフォーの私が、僕が語るパートを知っている世代だからだと思います。  私の学生時代のオタクというのは、キモいの対象だったはず。  美少女ゲームなんかやってるのがバレたり、animateに入るのを見られたら、翌日からいわゆるイジメの対象になる時代があったのを思い出しますし、バブル崩壊とか、地下鉄サリン事件など、実際に知っている世代なので、あーああの時代のことかと思い出しました。  そして、私が社会人になった頃かな?  ニートや自宅警備員など働かない引きこもりがでてきた世代。  そんなニートや引きこもりももうアラフォー、アラフィフになるんだよなぁと思いながら読んでいました。  そして、本作に書かれているのはまさにそういう運悪く引きこもりになってしまった人や家族の苦悩なんだろうなと思います。  私は今は働けていますし、毎日、仕事が嫌だなと思いながらも仕事をして社会や人と繋がっています。  しかし、私も体調を崩して2回ほど休職して仕事を辞めているので、順調に人生を謳歌しているわけではありません。  読んでいて思うのが、まさに私も本作品のようにアラフォーで引きこもりになっていたかもしれない。  もしかすると、パラレルワールドや世界線というのがあればそういう生活を送っていただろうと思えるほどにリアルです。  特に、登場人物の相手がどう思っているのかを過剰に意識しすぎるという気持ちは痛いほどにわかります。  何ならこの登場人物、私じゃないの?と。  あまりに感情が引きづられ過ぎて、シラフでは読み切れないと思うくらいに、読んでいる時に心を鷲掴みにされたような気持ちでした。  真相よりも、真相に至る過程がとにかく私には辛いものではありましたが、作者、引きこもり経験あり?と思うほどに描写が胸に突き刺さりました。  8050問題というのを本作で初めて知ったのですが、この問題、これから間違いなくもっと顕在化すると思いつつ、どうすればよいの?と答えのでない頭で悩みながら出た答えはただ1つ。  心臓が鼓動しているうちは生きろ!  そんなことを考えた読後です。

Posted by ブクログ

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