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すべての、白いものたちの 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2023/02/07 |
JAN | 9784309467733 |
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すべての、白いものたちの
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商品レビュー
4.3
21件のお客様レビュー
読み終えて、作者のあとがきと解説を読んで「ああ、そういうことか、そうなのか」と思う。読み切れていなかったものが心の中にそっと置かれているよう。また、もう一度読み直そうと思う。
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詩的なモノクロ映画を見ているような雰囲気でした。 著者の実体験が基になっていて、痛みを乗り越える方法を模索しているのかな、と読んでいました。 ガーゼや雪など、この本に出てくる白いものたちは、背景が暗いほど際立ち、著者の抱える痛みが強いほど、背景と対象物のコントラストがはっきりと...
詩的なモノクロ映画を見ているような雰囲気でした。 著者の実体験が基になっていて、痛みを乗り越える方法を模索しているのかな、と読んでいました。 ガーゼや雪など、この本に出てくる白いものたちは、背景が暗いほど際立ち、著者の抱える痛みが強いほど、背景と対象物のコントラストがはっきりと現れるように感じました。 表現が魅力的で、どんな風に文章が誕生するのだろうと思います。 誕生は白く、死は黒い、というイメージを、読みながら感じていました。 戦争や災害などで一度破壊されてしまった場所が、建物など新たな体を得て生きていくことは、それまであった体の痕跡を抱きしめるように、また新しい服を着ていくことなのかな、と思いました。 そのような街は、白さと黒さが入り交じったように感じるかもしれません。 ろうそくが何本も燃えて風に揺れて、手向けた誰かの、手向けられた誰かの魂が浄化される時間が流れているような感覚です。 最後の解説で、著者の意図していた事が分かり、また読めば違った気持ちで読めるだろうなと思いました。
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韓国の作家ハン・ガンによる散文詩的な装いの小説。乳児のころに亡くなった姉について過去・現在、韓国、ポーランド・ワルシャワを巡って、白を題材に詩的な文章が綴られる。 詩を読んでいるような感覚なので、何が書かれていたかは頭に残りにくいのだけれど、小説を読むという体験のひとつの姿がここ...
韓国の作家ハン・ガンによる散文詩的な装いの小説。乳児のころに亡くなった姉について過去・現在、韓国、ポーランド・ワルシャワを巡って、白を題材に詩的な文章が綴られる。 詩を読んでいるような感覚なので、何が書かれていたかは頭に残りにくいのだけれど、小説を読むという体験のひとつの姿がここにあるという感じ。 韓国には文学的な可能性もあるということを感じさせる作家。光州事件を舞台にした作品が代表作のようなので、手に取ってみたいと思う。
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