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ゼロからの『資本論』 NHK出版新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2023/01/10 |
JAN | 9784140886908 |
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ゼロからの『資本論』
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商品レビュー
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64件のお客様レビュー
面白かったー!現代社会の身近な出来事を例に引きつつ、「資本論」やマルクス思想の意義を問い直している本。難解な名著を噛み砕いて解説していて分かりやすかったー! 資本論=学生運動のバイブルというイメージでしたし、旧時代の象徴と思い込んでいましたが、まるで今の時代の処方箋のようにも読め...
面白かったー!現代社会の身近な出来事を例に引きつつ、「資本論」やマルクス思想の意義を問い直している本。難解な名著を噛み砕いて解説していて分かりやすかったー! 資本論=学生運動のバイブルというイメージでしたし、旧時代の象徴と思い込んでいましたが、まるで今の時代の処方箋のようにも読めるのですね。 ただ、この資本論的ユートピアが、どこまで現実社会にコミットできるのかは分からない。 表層的な理解のまま共有されたり、時の政権に利用されるのは危うい。 それこそ歴史の例として、現実の社会主義国家の実態とか、岡倉天心の「アジアは一つ」が大東亜共栄圏の支えにされてしまったことを教訓にしないといけない。 本書で解説されている「使用価値を重視する社会」の本質は、マオリのマナ思想が近いのかなと思うのですが、 「コミュニティの貢献度」が、例えば「生産性」などという貧しい言葉に置き換えられて社会に浸透してしまったら、分断は進んでしまう。 カネからは脱却できても、共同体や社会が求める「能力」を贈与できない者は、尊厳や相互扶助と言った関係性から排除されるのか?という問題が出てくる。 また、カネの介在しない贈与社会が実現したとしたら、モノや能力の価値が一定ではないわけで、交換には人と人との信頼が大前提になる。 それって、資本主義に慣らされた私たちにとって、個人の成熟度がすごく求められる気がする。 ご近所付き合いでの物々交換とはわけが違って、グローバル化が進み、多様な価値観が尊重される広いコミュニティ下での贈与行為は、高度な倫理観も鍛えていかなきゃいけない。 あとは、上昇志向に代わる価値観として、社会から承認されることがもっと重視されていく気がする。 …と言っても、SDGsの考えが自然と身についている若い世代の方々が、ボランティアや環境保護活動に積極的な様子を見ていると、 そう悲観することもないかな、世の中は時々立ち止まりながら、ゆっくりと良い方向に向かっていくのかな、とも思います。
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わかりやすい。わかりやすいゆえに、もっともらしいけど実は大多数の市民の感性からみて異形のプリズムを透過した虚像を、あたかも真実のように錯覚させてしまう。罪深い。
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難解なマルクスの資本論について齋藤氏なりの解釈で解説してくれる本。 前作の人新世の資本論の方が主張が超尖ってて、指摘が鋭くハッとするような本だったが、今作はけっこう解説よりなので目新しさはないかも。
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