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過ぎる十七の春 角川文庫

小野不由美(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2023/01/24
JAN 9784041127513

過ぎる十七の春

¥330

商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

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2024/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「悪霊」シリーズから小野さんの作品に触れたので、登場人物の誰もが救われないような終わり方をしたことにモヤモヤするな、と感じました。 事件の原因になった彼女が浮かばれていませんよね。 そのへんも含めて、最後までどうなるかわからない、不気味な作品でした。

Posted by ブクログ

2024/01/29

小野不由美の十二国記が名作なのはわかったから、とりあえずホラーを読んでくれ…。彼女の真骨頂はホラーだ! 小野不由美先生のホラーはジャンルでいうと心霊ホラーとミステリーのかけあわせ感がある。 怪異にも怪異なりの理屈があるというもので怪異がなぜ起こるのかの突き詰め方は完全にミステリー...

小野不由美の十二国記が名作なのはわかったから、とりあえずホラーを読んでくれ…。彼女の真骨頂はホラーだ! 小野不由美先生のホラーはジャンルでいうと心霊ホラーとミステリーのかけあわせ感がある。 怪異にも怪異なりの理屈があるというもので怪異がなぜ起こるのかの突き詰め方は完全にミステリー小説。 だからひたすらになんかやばいものが出てきてうわー!って感じではなくて、めちゃくちゃ好み。おもしろい。 情景描写の綺麗さと空間に恐怖を湛えさせるのがすっげーうまい。 小野不由美、小説がうますぎる(あまりにも不敬)。 表紙がぱっと見ホラーものに見えなくて切ない青春物っぽく見えるがちゃんとホラーなので…

Posted by ブクログ

2023/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小野不由美は物語の入りの、雰囲気の作り方が上手だと思っているけど、そこに遊び心を加えてくることもあって、ただ惚れ惚れとしちゃう。 まずプロローグが誰かの言葉で3行。 短いプロローグはあるけど、1ページ分ほどはあったりするのが一般的。 3行に込められた切迫した気持ちで始まった後の第一章1ページ目、なんて悠長なんだろう。 状況描写に使われる色。 言葉の選び方の美しさもだし、プロローグと本文が始まるその雰囲気の差の醸し出し方に脱帽するよ。 ↓ネタバレ 直樹と典子の和気藹々とした伯母の家へ向かう様子が、なんだか『屍鬼』の始まりのような雰囲気を感じて、兄妹と姉弟で違いはあるけど、かおり姉弟思い出して、「これから何が起こるんだろう⁈小野不由美さん、どんな話にするんだろう!」とワクワク。 30ページ過ぎまでそうやってほのぼのとした雰囲気で書かれるけど、そのままほのぼの日常を読むだけでも苦じゃないわ。 まるでトトロの世界を目にしているかのようで、それはそれは平和な本で楽しいと思う。 そんな中で忍び寄る怪異。 外側から外側から蝕み始める得体の知れない恐怖。 隆の異変に奮闘する直樹の様子というのは、先にも書いたけれど『屍鬼』におけるかおりを彷彿とさせる。 呪いなのか、お化けなのか、何か得体の知れないものがじわじわと、気付いている人だけは気付いているのに、関係ない人には支障ない様子というのは、屍鬼の正体が知れるまでの様子とも似ている。 屍鬼には物体としての実態があって、この本では物体のない“呪い”であったけれど。 純然たるホラーであって、ただホラーなだけではない余韻を感じる物語は、小野不由美のホラー。 『屍鬼』と似たテイストを求めている方にもお勧めしたいと思いました。

Posted by ブクログ

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