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吉原幸子詩集 現代詩文庫56巻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 思潮社 |
発売年月日 | 1973/09/01 |
JAN | 9784783707554 |
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吉原幸子詩集
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商品レビュー
4.5
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「 散ってもよかったし 散らなくてもよかった木の葉 初めから なってもよかったし ならくてもよかった木の実 そんなものが あり得たろうか かがやいてゐた 間違いない 自然の中に 」 気づかないだろう、輝いていることに。 だから気づいてもらえるように精一杯伝えたい ・・樹に・・ バラを食べることをしないから、自分は傷つかないし批判されないが、バラを大切にもしてないのかも、傷つけているのかも 触れて、きれいだと伝えるだけで精一杯 ・・パンの話・・
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「オンディーヌ」は数多ある詩集の中で最高に位置づけられる名作だ。語彙の豊富さ、語感の良さ、モチーフ、吉原幸子が凝縮されている。
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幼年連?が好きで一度まとめて読んでみたかった。 「仔犬の墓」「もらった記憶」 巻末のエッセイ「人形嫌い」も印象的 「幼女が泣きながら走るとき、それはつねに仰向けである。涙をおおう掌があることを知ることが、幼女との決別であるなら、彼女は今もなお、その掌を知ろうとはしないのだろうか...
幼年連?が好きで一度まとめて読んでみたかった。 「仔犬の墓」「もらった記憶」 巻末のエッセイ「人形嫌い」も印象的 「幼女が泣きながら走るとき、それはつねに仰向けである。涙をおおう掌があることを知ることが、幼女との決別であるなら、彼女は今もなお、その掌を知ろうとはしないのだろうか。」 おそろしさとは ゐることかしら ゐないことかしら (無題) こひびとよ そんなにもありありと むかしの話をしてくださいますな ・・ それがわたしだったのか あなただったのか もうわからなくなってしまった わたしたちが知らなかったその頃を 語りあふと あの時 草むらにメダルを落としたのもその子だったし あの時 ぶちの蛙を殺したのもその子だったし わたしたちは 一人しかゐなかったのでした (こひびとよ) 目をつぶるやうに 耳もつぶることができたら こころも つぶることができたら (ひとで) よろこびを感じるためには かなしみも感じるといふ 対価が要る かなしみを知らずにすむためには よろこびも知らないといふ 対価が要る いつもかなしみの対価をはらってきた よろこびが 好きだったから あんなに でももう 支払ひの力が尽きた もう何も知らずに 生きたい (遺書)
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