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キリンの首

ユーディット・シャランスキー(著者), 細井直子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2022/07/27
JAN 9784309208596

キリンの首

¥990

商品レビュー

3.8

8件のお客様レビュー

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2023/04/10

これだから、読書、ホントの出合は刺激的かつ楽しく止められない。 日本では逢うことが珍しいタイプの作品だった。 3人称でありながら、生物学教師ローマルクのモノローグの呟きでストーリーが展開する。 ダーウィンを深く信奉する彼女。長年の教師生活で完膚無き程に築き上げた地の世界・・だが...

これだから、読書、ホントの出合は刺激的かつ楽しく止められない。 日本では逢うことが珍しいタイプの作品だった。 3人称でありながら、生物学教師ローマルクのモノローグの呟きでストーリーが展開する。 ダーウィンを深く信奉する彼女。長年の教師生活で完膚無き程に築き上げた地の世界・・だがある一人の生徒との出会いはそこへ無数の亀裂を生じさせ ほころびを齎す。 古きドイツの言葉、ものの世界は背後で再現される。所々に挟まれる生物学の挿絵が彼女の世界を表出する。 全ては何かの役に立つ・全てには意味がある・努力は無駄でない・適応、環境、インゲ・ローマルクの脳ががちがちの生物学的、ダーウィニズムからソフトに進化を。

Posted by ブクログ

2023/02/16

人間は常に課題を背負っている これが表題を導き、物語と彼女を救った気がします… 生物学の見識で生徒の行動を俯瞰した描写は 学者肌の主人公の考察として面白い 娘がいじめに遭ってもドライで情け容赦ない対応は教師の堅持にして恐ろしい

Posted by ブクログ

2023/02/03

インゲに共感できるところと、理解できないところと、まだらな気持ちになってしまい、終始、著者がインゲについて読者にどう感じて欲しいと思っているのか(好きになって欲しいのかどうか)分からないまま読み終え、後書きを読み、どちらの側へ導くわけでもなく、ニュートラルな立ち位置に立っている様...

インゲに共感できるところと、理解できないところと、まだらな気持ちになってしまい、終始、著者がインゲについて読者にどう感じて欲しいと思っているのか(好きになって欲しいのかどうか)分からないまま読み終え、後書きを読み、どちらの側へ導くわけでもなく、ニュートラルな立ち位置に立っている様子でなんだかホッとするところもあった。 次第にインゲの思考の強弱が分かってくると、 生物学の揺るぎない知識の中で守られつつも、気持ちが揺らぐポイントや、変わらないつもりでも、確実に自分自身も進化の営みに晒されて揺れる様子などが、ちょっと切ない。 東西の統一で起こってきている教育現場の変化の兆しと変われないインゲを代表とする東的な教育者たちなどの様子は、今の日本の現状にも通ずるところがあり胸が痛かった。 図版はとても美しくて見惚れた。

Posted by ブクログ

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