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新視覚新論 講談社学術文庫2684

大森荘蔵(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2021/09/09
JAN 9784065249444

新視覚新論

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2022/07/31

 1982(昭和57)年著。  以前読んだ大森荘蔵さんの著作は結構面白く読めて共感する部分も多かったのだが、本書の前半、「視覚」現象を巡って常識を覆すような論が展開される部分は、どうも首肯できずに苦しかった。文章は哲学書としては恐ろしく平易・明解な方で、言っていることは理解できる...

 1982(昭和57)年著。  以前読んだ大森荘蔵さんの著作は結構面白く読めて共感する部分も多かったのだが、本書の前半、「視覚」現象を巡って常識を覆すような論が展開される部分は、どうも首肯できずに苦しかった。文章は哲学書としては恐ろしく平易・明解な方で、言っていることは理解できるのだが、どうしても「いや、どうかな、違うんじゃないかな」と疑わしい気持ちになるのだった。  しかし本書後半、「視覚」を離れて心的現象全般について哲学的洞察が繰り広げられ始めると、これはなかなか面白く、かつ、同意できそうな点も多くなった。「立ちあらわれ」という独特のキーワードを軸に、「自分」と周囲の風景や事物との関わりを明らかにしていく。  果たして、大森さんの言うように、「像」(心象、仮象、イメージ、記憶など)ではなく想起された「そのもの」が「立ちあらわれている」のかどうか、これは今後、日常を生きながら自分で検討してみたいと思う。それくらい、本書後半に論述されたものは魅力的・刺激的なのだ。  最後の10章のみ、いきなり「ですます調」に文体が変わるのは後から付け加えられたからだろうが、この最終章に本書の核心はほぼ全て凝縮され、要約されていると感じた。この章だけでも、後日また読み返してみたいと思っている。

Posted by ブクログ

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