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冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ハヤカワ文庫NF

管賀江留郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2021/04/28
JAN 9784150505745

冤罪と人類

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商品レビュー

3.3

15件のお客様レビュー

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2024/01/17

最も驚いたことは、長期にわたって、ほぼ逼塞状態で書き綴った資料をまとめ上げ、出版に至った早川書房。 よくゴーサインを出したと、尊敬すら感じる・・そして付き合った編集スタッフの人々へも。 表題に惹かれ、装丁の箴言的ニュアンスから手に取る。もっとも紅林という拷問王の存在を聴いていた...

最も驚いたことは、長期にわたって、ほぼ逼塞状態で書き綴った資料をまとめ上げ、出版に至った早川書房。 よくゴーサインを出したと、尊敬すら感じる・・そして付き合った編集スタッフの人々へも。 表題に惹かれ、装丁の箴言的ニュアンスから手に取る。もっとも紅林という拷問王の存在を聴いていたことで詳細を知りたかったこともある。 煉瓦本と言えそうな膨大なページ数・・読了しての価値は人によるだろうが、30頁程度に圧縮できそう。 骨子は~アダムスミスの「道徳感情論」・旧憲法下の自治体警察と内務省の相克関係・20C初期段階での捜査・裁判に携わったマンパワーの内情・法と医学の専門家が次々と業績と共に語られている。 もっとも多々登場する「歪んだ・或いは認知症バイアス気味の」権力者、専門家の色彩はおもしろく,勉強になった。 しかし、資料~その量の多さと分析していくプロセスで突発的な筆者の判断が大いにこの本の内容を貶めている感じが否めない。 主題が見えなくなり、著者の独善的法で 語るべき冤罪の分析と誤謬が行方不明の濁流と化している。終章で微かに、まともな論理展開を述べているが。 ベイズ確率、道徳感情論を繰り返し引用、解説しているが具体的な事例との結びつきを説明していく時点で演繹法と帰納法が絡まって空中分解して行っているように思えた。 おまけに古畑博士の再婚問題なども語り出して・・ますます骨子が毛細血管のように千々の乱れを呈して行っている。 冤罪裁判に係った資料を分析して思考行動、社会状況、法医学、古今の思想論などを絡ませて演繹的な結論に到達するのは理想的だし、一審2審3審と時間をかけた論議から見えてきたことどもを機能的に解明して司法の考えを決めるのも理想だ。だがそうしてこなかった・・事がこの分厚い1冊を読んで全く泡も見えない。 それと読み手の神経をささくれさせたのはアクの強い表現法。持って回った大上段的態度が好みなのだろう・・私も昭和どっぷりの人間ながら戦前の紙芝居、老いた講談師の空回り絶叫を思わせる。 ・・付き合った編集スタッフの人件費をペイするのか単行本、文庫本上下、更に電子書籍化まで・・文字にして天下に知らしめた価値は・・認める方もいるだろう、それが民主社会であり、「一応の」三権分立をなしている表れか 冤罪はなくならない・・人間が人間を裁く過程において「権力を付与された司法」に外付けした慣習、慣行、条例、法規などなど。そこに加味されるのがここで語られるはずだった道徳感情。しかし逼塞した、社会と関係を持たない脳では己にかかったバイアスの存在も認められないのではと、自己も顧みる宿題を貰えた。

Posted by ブクログ

2023/10/15

政治関係の件など少し冗長なところがあると思いつつも面白く読んでいたのに、後書きのやたら卑屈な異端だとか立派な専門書を参照しろだので白けてしまった。謙遜だとしても序章に書くならともかく500頁超を読んだ後で言ってくるなよと思ってしまった

Posted by ブクログ

2023/04/12

立派な鈍器本である。以上。 簡潔に書くとこんな感想になってしまうのだ。だって、感想を 書こうと思うと愚痴になっちゃうのだも。 読んだ時間を返せっ!あ、そうじゃないよね。タイトルに惹かれて 内容も確認せずに購入した自分が悪いんだ。うん、そうだ。 でもね…ノンフィクション好きと...

立派な鈍器本である。以上。 簡潔に書くとこんな感想になってしまうのだ。だって、感想を 書こうと思うと愚痴になっちゃうのだも。 読んだ時間を返せっ!あ、そうじゃないよね。タイトルに惹かれて 内容も確認せずに購入した自分が悪いんだ。うん、そうだ。 でもね…ノンフィクション好きとしてはこんなタイトルを付けられ たら、手に取っちゃうでしょう。しかも、ハヤカワ文庫だし…。 死刑判決が逆転無罪となった二俣事件、この事件で活躍(?)した 紅林麻雄刑事が携わった事件は次々と冤罪事件となった。 何故、多くの冤罪事件が発生してしたのかの考察なのだが、どうにも 著者の筆が滑り過ぎている感がある。 ウェブサイト「少年犯罪データベース」を主宰している人だから 知識は豊富なのだろうし、勉強家で調査能力も優れているのだろう。 しかし、それは「書く能力」とイコールにはならないのだという ことを実感した作品だった。 著者自ら、「ここからここまでは読み飛ばしてくれて構わない」と 記述しちゃうんだものな。饒舌に過ぎる文章は、時に読み手にとって は拷問に等しいのだ。 タイトルに「人類」とあるけれど、取り上げられている事件は 日本国内の事件のみというももなんだかね…なのだ。 編集者の腕の見せ所で、もう少し文章を削れなかったのからしら。 あ…もしかして、削ってもこの分量だったてことかしら。 コレジャナイ感ばかりが募った読書だった。

Posted by ブクログ

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