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後宮の検屍女官 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/04/23 |
JAN | 9784041112403 |
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後宮の検屍女官
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商品レビュー
3.7
41件のお客様レビュー
あぁ、私はやっぱり法医学の話が好きだ。 読み終わって一番に出てきた感想がこれだった。 という訳で今回はちょっといつもと違って歴史モノの要素も含めた法医学ものですね。 と言っても私は歴史的な知識なんてほとんど持っていないのでどれくらいこの話が史実に基づいているのかとか、この時代...
あぁ、私はやっぱり法医学の話が好きだ。 読み終わって一番に出てきた感想がこれだった。 という訳で今回はちょっといつもと違って歴史モノの要素も含めた法医学ものですね。 と言っても私は歴史的な知識なんてほとんど持っていないのでどれくらいこの話が史実に基づいているのかとか、この時代にここまで精密な検屍は可能だったのかとか、そういう細かい部分はさっぱり判別の仕様がありません。 ただ「古代中国なら何か出来そうな気もする」という謎の信頼感も少しだけ私の中にあります。 でも出来なかったとしてもいいんです、ストーリーが面白ければ。 この物語の主要人物は二人。 死ぬほど美形だけど腹黒くて胡散臭い宦官と出世欲が一切なく眠ることが趣味なのに屍体の前では覚醒する検屍官。 この二人が後宮で起こる様々な殺人事件だったり不審死だったりを調べていく話なのですが、想像以上に面白かったー! いやキャラクターもキャラクターだしもしかしたらラノベ要素のが強いかもなー、なんて思っていたんですがしっかり理路整然とした検屍結果から事件が語られるので「なるほどそうだったのか」ときちんと納得出来る。 そして現代の話ではなかなか出てこないような検屍の仕方をするのでそこも面白い所ですよね、今ならきっとこうやるんだろうなぁなんて考えながら読んだりしてました。 しかし時代設定が昔なのもあってか「ちょっと罪重すぎない?」と思うことも若干あったりはしましたね……いや、事件内容考えるに最終的に見つかった犯人のあの刑はまぁ今だったとしてもそうだよねぇとはなるんだけども、なるんだけども何かちょっと悲しかったしなぁ……夢ならばどれほどよかったでしょう……。 このお話自体はまだ続編が出ているようなのでちょっと続きも読んでみたいと思います。 あの二人がバディとなるのかも気になるし、ほんの少しだけ中国史に詳しくなれるかもしれませんし。
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検死のシーンは淡々としていて、主人公のキャラが際立つ。私個人的には凄く読みやすかった。続編が読みたくなる、主人公と主要キャラの今後の関係性が楽しみ。
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大光帝国の後宮は、謀殺されたという噂の妃の棺から赤子の遺体が見つかったことで幽鬼騒ぎに揺れていた。 皇后の命で沈静化に乗り出した宦官の延明は、調査の最中侍女の桃花に目をつける。普段は出世欲もなく居眠りをしてばかりのぐうたら侍女だが、彼女には検屍術の心得があった。 中華風の後宮...
大光帝国の後宮は、謀殺されたという噂の妃の棺から赤子の遺体が見つかったことで幽鬼騒ぎに揺れていた。 皇后の命で沈静化に乗り出した宦官の延明は、調査の最中侍女の桃花に目をつける。普段は出世欲もなく居眠りをしてばかりのぐうたら侍女だが、彼女には検屍術の心得があった。 中華風の後宮を舞台にした、検屍ミステリキャラクター文芸です。 第6回角川文庫キャラクター小説大賞の、大賞と読者賞をダブル受賞した作品。 出世や寵愛を求める欲望や、宦官に対する差別や忌避感などどろどろした感情渦巻く後宮での事情に全く興味を持たず、泰然としている桃花。それでも友情に厚く、慈愛や正義感も持ち合わせていて、誰かが本当に必要としている言葉を自然とかけてくれる。魅力的なヒロインだと思います。 個人的に、おっとりした言葉遣いが好き。 キャラクター小説大賞という事で、登場人物に惹かれるのはもちろんですが、ミステリ要素や推しである検屍の部分もしっかりと書かれているように感じました。 妃や宦官たちの立場や階級、後宮や宮城の立地や位置関係などは、一読しただけではすっと入ってこないかも? と思いましたが、いわゆる「後宮もの」を読みなれていると違うのかもしれません。
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