1,800円以上の注文で送料無料

息子のボーイフレンド
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍
  • 1221-04-01

息子のボーイフレンド

秋吉理香子(著者)

追加する に追加する

息子のボーイフレンド

定価 ¥1,650

605 定価より1,045円(63%)おトク

獲得ポイント5P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

5/24(土)~5/29(木)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 U-NEXT
発売年月日 2021/03/31
JAN 9784910207117

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

5/24(土)~5/29(木)

息子のボーイフレンド

¥605

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.7

86件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/04/30

最初は正直、美しすぎだと思った。 これは全員が善良だから成り立つ「物語」であり、左利きやAB型の割合とほぼ同数とも言われるLGBTQに、自身や家族が当てはまる人々にとっては綺麗事だろうと。 高校生である一人息子の聖将にカミングアウトされた母親は、動揺や葛藤があるとはいえ受け入れ...

最初は正直、美しすぎだと思った。 これは全員が善良だから成り立つ「物語」であり、左利きやAB型の割合とほぼ同数とも言われるLGBTQに、自身や家族が当てはまる人々にとっては綺麗事だろうと。 高校生である一人息子の聖将にカミングアウトされた母親は、動揺や葛藤があるとはいえ受け入れようとするには切り替えが随分と早いし 母親の大親友はゲイである聖将のことをあっさり受け入れ、最初から最後まで味方でいてくれる。 聖将の父親は、苦手なジャンルの音楽ライブであっても「客が減ったら寂しいだろう。」と最前列に最後まで居続けるような優しさを持ち、息子のカミングアウトを受け入れてくれるのではないかと思わず期待してしまうような父親だ。 カミングアウトをした後の聖将の呑気さだったり、家族との接し方も晴れ晴れしすぎているようにも思えてしまった。 けれど作者の秋吉さんが描きたかったものはLGBTQの人々の幸せな姿ではないのかもしれないとふと感じる。 妻と一緒に不妊治療のクリニックに通っている同性愛者である男性が、 自分という人間のことを嫌いだと語り、一度きりの自分の人生という舞台で、主役ではなく匿名に徹する悲しさを伝える僅かなシーンがある。 また、聖将の父親の会社ではLGBTQの取り組みに力を入れており、取り組みの責任者である父はおそらく理解のある社会人だ。 しかしそんな中セミナーへの参加を呼びかけた際、社内のLGBTQの人間にこう言われるのだ。 LGBTQの活動自体はすばらしい でも当事者たちは自分たちがさらされているようで行きづらい 参加することで意図しないカミングアウトになるのが怖い 安全圏にいるからこそ熱心に活動できるのではないか もし自分や家族がそうであったらこんなに表立って積極的に活動できない、と。 おそらくページ数でいえば僅かなこのシーン達にこそ、逃げることのできない当事者たちの本音が描かれているように思えた。 以前に比べれば社会の理解は進んでいるだろう。だけど本当はそんなに甘いものじゃないのだと。 日陰ではなく日向を歩いていきたい。 そう考えることに異性も同性もないはずだ。 でもLGBTQである彼らは悩む。 なぜどちらかが男ではなかったのか、女ではなかったのか なぜ幸せにしますと相手の家族に胸を張って言うことができないのか 誰にも言えない、紹介もできない、誰からも祝福されない、そんな関係を世界で一番大切な恋人に背負わせることへの葛藤に心が揺さぶられた。 それらのシーンを読んだ時、私は自分が当事者ではないからこそ「理解のある人間」として生きてこられたのだとショックを受けた。 私にはLGBTQの知り合いもいたし、海外なら日本よりずっと日常的なものだ。彼らに気持ち悪いといった感情は昔から持っていない。 もし今後カミングアウトされることがあれば「そうなんだ。どんな人がタイプなの?」とあっさり訊こうと思っていたくらいだ。 しかし今現在書いている通り、私は「自分の周りにいたら」という目線でしか彼らを見てこなかった。 自分自身がそうであったらと想像してみたことは一度もない。 その段階で自分は関係ないと外野を決め込んでいたのかもしれないと思うと、今まで自分がしているつもりだった「理解」は偽物だったと恥ずかしくなる。 だから私は考えたい。 もしも私が同性愛者であったなら。 今から考えて考え終わるまでに一体どのくらいかかるのだろうか。 そもそも何を考えるのか。 答えは出るものなのか。 答えが出たとして、それはやっぱり偽物の理解ではないのか。 日陰ではなく、日向を歩いていきたい。 日向をあなたと一緒に歩きたい。 あなたには日向を歩いていって欲しい。 そういった気持ちを持てることは、同性愛者も異性愛者も誰も彼も関係なく美しい。 何も理解していない私だが、カミングアウトしてもいいと思ってもらえるような人間でありたいと、今はそれだけを思う。

Posted by ブクログ

2025/03/24

こんなに上手くことが進むのは小説の中だけかもしれないけど、良かった。 うん、これでいいと思うよ。 深く考えちゃダメだよ。 ほんとにいろんな人がいるんだもんね。

Posted by ブクログ

2025/03/22

重いテーマのLGBTが明るく軽妙な語り口で書かれていた。 高校生と大学生の男性カップルとそれを取り巻く人達の思いや行動が書かれてて、ちょっときれい事にも思えるけど実際のところパニクるしかないんだろうなと... 私も多分総論賛成各論反対になっちゃうんだろうな

Posted by ブクログ