「梨と一緒にかごに入れられ王様の宮殿にやってきたペリーナは、召使として働くことに。心優しいペリーナは誰からも好かれ、王子とも仲良くなりました。ところが、ありもしないうわさを流され、魔女の宝をとってこいと、宮殿を追い出され…。理不尽な目にあいながらも、率直で綺麗な心であり続け、出会う不思議なものたちの苦しみを解放しながら、魔女の宝を探しにいくペリーナ。その勇敢で清らかな姿に胸をうたれます。」 ・ラストの展開が可愛すぎて、親子で「まぁ・・♡」みたいな声が出てしまった　笑　ハラハラドキドキの途中の展開からのほっこりエンドが意外だった。 酒井駒子さんお絵は美しく、おそろしく、不気味で、とびきりかわいい。不思議だなぁ。ちょっと暗くて個人的には駒子さんの絵の本はあまり手にとらないのだけれど、駒子さんの絵がぴったり合う、そんな本が、いくつかある。『梨の子ペリーナ』はぴったりだった。 ・小学校高学年の喜ぶ話だと思う。低学年には絵の効果もあり怖いかも。髪を抜く女たちや犬の絵ほんとこわいよ～。ハッピーエンド。心優しく勇敢な女の子が主役。 桃やりんごの木がそこらじゅうにあるのを「いいなぁ！私は桃の木で眠りたい」とうらやましそうに娘たちは聞いていた。 あとがきよりメモ： イタリアの民話を集め、『イタリア民話集』にまとめたのはイタロ・カルヴィーノ、1956年。土地の風情をかんじさせるものを選ぶよう心がけたと記している。 このお話が伝わるモンフェッラーとは、イタリア北部のアルプス山脈のふもとに位置する豊な丘陵地帯。葡萄やリンゴや洋ナシなどの果樹栽培が盛ん。イタリアの民話には、果物の化身としての女の子がよく描かれる。

先月参加した『絵本のたねまき』で紹介していただいた イタリアの昔話 イタロ・カルヴィーノ再話 そして！酒井駒子絵 これがなんとも魅力的(⋈◍＞◡＜◍) 特に『かまどの女』『血のような川』を描きたかったとか 昔話お約束の「三つ」が 繰り返されます 読み手ははだしのペリーナと共に 苦しくなったり希望をもったり どこまでも駆けていきます 絵の奥深くまで きっとペリーナは低い階層の貧しい人にやさしい王女になることでしょう ≪　大地から　実りの梨の　宝物　≫