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エンド・オブ・ライフ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
発売年月日 | 2020/02/05 |
JAN | 9784797673814 |
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商品レビュー
4.4
180件のお客様レビュー
死ほどパーソナルなものはないのに、自分の死に際して思いを分かち合える相手がいる人は少ないだろう。 読み始めてすぐに、自分の身内を看取った経験を思い出した。がんと闘おうとせず、淡々と死を受け入れている身内が家族として歯がゆくて、「もっと頑張ろうよ、絶対治るから」と励まし続けたが、...
死ほどパーソナルなものはないのに、自分の死に際して思いを分かち合える相手がいる人は少ないだろう。 読み始めてすぐに、自分の身内を看取った経験を思い出した。がんと闘おうとせず、淡々と死を受け入れている身内が家族として歯がゆくて、「もっと頑張ろうよ、絶対治るから」と励まし続けたが、それは果たして正しかったのか。 本書に登場する看護師の森山さんは、何人もの最期に立ち会ってきたプロである。でも自分ががんに直面したとき、決して聖人みたいに達観しているわけではなく、気持ちがブレたり揺れたり、もがき苦しんだりする。 著者の佐々さんは、彼の友人でもあった。病と向き合った友人の最期を書く。普通ならできるだけキレイに、どれほど素晴らしい人だったかに終始してしまうと思うのだけど、森山さんのリアルな感情の揺れ、死との折り合いがなかなかつかないさまが美化されずに書かれててすごいと思った。 森山さんが看護師として関わった方々の最期の様子も描かれるが、当然ながらきれい事では済まない死もある。「生きてきたようにしか死ねない」という言葉は残酷さを含んでいる。 わたしの身内もまた、病と闘わないと決めた胸のうちの実際はどうだったのだろう、ただただ死なないでほしいと思い、伝え続けたことを許してくれるだろうか、などと思ってしまった。
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ここ最近、「最期」に関係する本をよく読んでいる。 小説が多いのだけど、ずっと読みたかったこの本はノンフィクション。 「現実は小説より奇なり」の言葉通り、まさにドラマのようなエンドオブライフが描かれていた。 人それぞれの寿命は決まっているという考え、この手の本を読むようになり、最...
ここ最近、「最期」に関係する本をよく読んでいる。 小説が多いのだけど、ずっと読みたかったこの本はノンフィクション。 「現実は小説より奇なり」の言葉通り、まさにドラマのようなエンドオブライフが描かれていた。 人それぞれの寿命は決まっているという考え、この手の本を読むようになり、最近はすっかり自分の中に浸透している。 今回新たに考えさせられたのは、「病気になった途端に、人は患者さんになってしまう」という部分。 それまで普通に自分の人生を歩んでいたのに、急に「患者」になり、身体面はもちろん精神面も制約を受ける。その人自身は変わっていないのに…。 こういう部分が苦しみの一つなのかなと思う。 自分や家族が何か病気になったとしても、その人らしさを持ち続けられるようにしたいなと思った。
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読みながら参考になる箇所にふせんを貼っていたら30程にもなってしまいました。いつか自分が死に至る病になった時に参考にしたいと思います。 在宅医療での“命の閉じ方”を、著者の笹さんが7年の歳月取材してまとめたものです。 プロローグは、訪問看護師の森山文則さん(40代)の身体の異...
読みながら参考になる箇所にふせんを貼っていたら30程にもなってしまいました。いつか自分が死に至る病になった時に参考にしたいと思います。 在宅医療での“命の閉じ方”を、著者の笹さんが7年の歳月取材してまとめたものです。 プロローグは、訪問看護師の森山文則さん(40代)の身体の異変に気付くところから始まります。彼は京都の西賀茂診療所で在宅医療に携わっていて、真夜中でも早朝でも電話したらいつでも患者さんのお宅にすぐに来てくれる頼もしい看護師でした。しかしCT診断の結果、すい臓がんステージⅣであることがわかります。 この 森山さんのことを主軸に、数人の方々の在宅医療での看取りまでを追いかけていきます。 時に、思わず嗚咽してしまうほど感動的な死に方の患者さんがいらっしゃったり、激しい痛みを伴いながら苦悶の死に様を迎える患者さんがいらっしゃったり、怯えてページを捲る手が止まってしまうこともありましたが、いつか自分にも、大切な人にもやってくる「死に際」を予行演習 させてくれるような内容に、しっかり胸に刻みつけておきたいと心してページを進めました。 死期が迫った人の在宅医療という重い内容であるにもかかわらず、スルスルと胸に染み入るような筆致がいいです。 特に、著者である笹さんのお母様を、献身的に介護したお父様の究極の介護の描写は、神々しいとすら感じました。 読み終わって強く思ったのは、在宅であれ、病院であれ、病状が悪化して最後を迎える時、激しい痛みに苦しみながら死を迎えるのは辛い、ということです。 「医師は助からないとわかると興味を失う」ので「苦痛を取り除くことに関心がない」という言葉が心に突き刺さります。 緩和ケアの専門医、蓮池史画先生の痛みを抑える末期医療、京都の西賀茂診療所のように患者の側に寄り添う訪問医療、これらは朗報として心に深く残りました。 ※2020年 Yahoo!ニュース/本屋さん大賞 ノンフィクション大賞 受賞
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