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千夜一夜物語 バートン版 バベルの図書館15

由良君美(訳者), ホルヘ・ルイス・ボルヘス

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定価 ¥2,349

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 1989/07/24
JAN 9784336025708

千夜一夜物語 バートン版

¥770

商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2020/08/05

バベルの図書館には、ガラン版と並んでバートン版千一夜もおさめられている。その詳細な(主に性風俗に関する)訳注でガラン版と対比されることが多い大人向けアラビアンナイト。ボルヘスは、詩文が豊富でいかにも千一夜といった赴きのある短編「ユダヤ人の医者の物語」と、枠物語の楽しみと混乱を存分...

バベルの図書館には、ガラン版と並んでバートン版千一夜もおさめられている。その詳細な(主に性風俗に関する)訳注でガラン版と対比されることが多い大人向けアラビアンナイト。ボルヘスは、詩文が豊富でいかにも千一夜といった赴きのある短編「ユダヤ人の医者の物語」と、枠物語の楽しみと混乱を存分に味わえる長編「蛇の女王」を採った。バートン版も通読せねば。

Posted by ブクログ

2020/02/02

ボルヘス監修、バベルの図書館シリーズ。イタリアで刊行された青を貴重とした縦長の装丁で出版されています。 本屋さんに残っているものを取り寄せたり古本屋さんで探したり、30冊すべてが揃ったのですが、一番最後に手に入れたのがこちら、アラビアンナイトのバートン版。(なぜかガラン版より入手...

ボルヘス監修、バベルの図書館シリーズ。イタリアで刊行された青を貴重とした縦長の装丁で出版されています。 本屋さんに残っているものを取り寄せたり古本屋さんで探したり、30冊すべてが揃ったのですが、一番最後に手に入れたのがこちら、アラビアンナイトのバートン版。(なぜかガラン版より入手が困難だった。アマゾンでも高額だったり) リチャード・バートンはイギリスの冒険家。アフリカ探検時に湖を見つけて「ビクトリア湖」と名付けたことで冒険家としての名前を知られています。 「アラビアンナイト」を翻訳し、ヨーロッパ社会に紹介しました。 『ユダヤ人の医師の物語』 ユダヤ人医師が診た若い男の患者は右手が切り落とされていた。 若い男は自分のたどった冒険を語る。 裕福な商人の息子である彼は、商売で訪れたカイロに豪奢な屋敷を構えていた。 ある日彼は若く美しい娘の訪問を受け、贅沢な生活と妖艶な夜を過ごす。 しかしある日、娘はもう一人の娘を連れてきた。始めてきた娘と夜を過ごした男だが、翌朝彼女は死体になっていた…。 『蛇の女王』 若いハシブは、商人仲間に騙されて洞窟に閉じ込められる。 洞窟の出口を探ると底には多くの蛇たちの国に繋がり、そして推奨のように輝く蛇の体と美しい女の顔を持つ蛇の女王に出会う。 地上に戻してほしいと願うハシブに、蛇の女王はかつて訪れた男たちの冒険譚を語る。 「ブルキヤの冒険」 イスラエルの王子ブルキヤは、隠されていたマホメットの書物を読み、マホメットへの愛で溢れてしまう。国を出てマホメットの復活を求めるブルキヤの辿った物語。 「ヤンシャーの物語」 ブルキヤが出会ったヤンシャーという男。酋長の息子として生まれたヤンシャーは、海に出てそのまま流される。数々の冒険を経て美しい精霊シャムサーに恋したヤンシャーは彼女とともに生まれ故郷の国に帰る。その故郷に敵国が攻めてきて…。 …それらの話を聞いたハシブは、蛇の女王とある誓いを立てて洞窟から家に帰してもらう。この誓いを破れば蛇の女王は死ぬことになる。 しかしその誓いが破られることは宿命で決まっていたのだった。 === それぞれの話の男たちの贅沢三昧や美女との愛欲の日々はちょっと「いい気なもんだ」という気もしてしまう(笑)。 『蛇の女王』は、蛇の女王が語る、ブルキヤとヤンシャーの語り、というような数重構造。 アラビアンナイトの人物たちは、あまりに豪華な生活も悪びれずに散財し、そして巡り巡る数奇な命運も、そのため大きなものを失ったとしても受け入れています。 生まれたときに持っていたもの、場所に拘ることなく生きて、神の御心のまま、運だと受け入れているのでしょう。

Posted by ブクログ

2013/09/26

数あるお話の中からボルヘスが選んだのは、「ユダヤ人の医者の物語」と、「蛇の女王」の2篇。エロティックなことで知られるバートン版からの選だが、これらはむしろエキゾティズムにウエイトが置かれているようだ。ことに「蛇の女王」は、その物語構造からして実に特異である。物語全体の語り手はシャ...

数あるお話の中からボルヘスが選んだのは、「ユダヤ人の医者の物語」と、「蛇の女王」の2篇。エロティックなことで知られるバートン版からの選だが、これらはむしろエキゾティズムにウエイトが置かれているようだ。ことに「蛇の女王」は、その物語構造からして実に特異である。物語全体の語り手はシャハラザードであり、その中の1篇がこの話なのだが、その中にハシブの物語があり、さらにその中に蛇の女王の物語、その中にブルキヤの、またまたヤンシャーのと、まるでマトリョーシュカのように、目くるめく世界がそこには展開して行くのである。

Posted by ブクログ

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