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あのこは貴族 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2019/05/17 |
JAN | 9784087458756 |
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あのこは貴族
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商品レビュー
4.1
350件のお客様レビュー
星5か4か迷う! タイトルとちょっとだけ見たあらすじのイメージでは女同士のドロドロした話かなと思っていたけど、実際は熱い友情というか戦友感というか、気持ちのいい女たちの交流だった。 上流階級の華子も庶民の美紀を見下したりしないし、美紀も世間知らずで意思の弱そうな華子を馬鹿にしたり...
星5か4か迷う! タイトルとちょっとだけ見たあらすじのイメージでは女同士のドロドロした話かなと思っていたけど、実際は熱い友情というか戦友感というか、気持ちのいい女たちの交流だった。 上流階級の華子も庶民の美紀を見下したりしないし、美紀も世間知らずで意思の弱そうな華子を馬鹿にしたりしない。二人の仲介を担った相楽さんも女同士の義理を通そうとする爽やかな人格で、女性たちはそれぞれに人間味のある短所はあれど、相手の気持ちを慮って行動できる優しい人たち。 かといって出てくる男性も悪く書くでもなく(読む人によって嫌な人はいるかもだけど)。最後に幸一郎さんもすこし人間味が足されていてよかった。 貧富、ジェンダー、結婚、家のしがらみ、田舎のしがらみ等いくつかの問題が散りばめられていてテーマは重いとは思うけど、登場人物たちの人を貶めようという気の一切ない清々しさのおかげで読みやすかった。
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階層が違うからこそ惹かれる人っているなぁと思う。 お互いこの人との未来はないと分かりきってるんだけど気が合うから、結果付かず離れずだけど何かあったら話したい会いたいみたいになるんだよね。。
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【2024年107冊目】 毎年恒例の正月での親族の集まりの中、華子は居心地悪さを感じていた。連れてくる予定だった恋人に直前で別れを告げられたからだ。二十七歳、年齢に焦り、婚活をスタートした華子は弁護士である青木幸一郎に出会い、すっかり恋に落ちてしまう。だが、ある時彼のスマホに知ら...
【2024年107冊目】 毎年恒例の正月での親族の集まりの中、華子は居心地悪さを感じていた。連れてくる予定だった恋人に直前で別れを告げられたからだ。二十七歳、年齢に焦り、婚活をスタートした華子は弁護士である青木幸一郎に出会い、すっかり恋に落ちてしまう。だが、ある時彼のスマホに知らない女からのメッセージが届いているのを見てしまい……二人の女の視点から生き方を問う人生小説。 東京生まれ、東京育ち、いわゆるお嬢様として育った華子と、地方で生まれて大学で東京に出て揉まれるように生きてきた美紀。「親ガチャ」なんて言葉がありますが、立場や生まれ、環境が違えばこんなにも変わってしまうものなのかとしみじみしながら読みました。 互いに選べるもの、選べないことは違っていて、でも結局のところ自分が何をしたいかっていう主張が一番大事で、流されても最終的には後悔することになる……ってことがすごく綺麗に書かれていたように思います。 誰が何と言おうと人生一度きりなので、周りがどうこう言おうが自分の人生は自分で作っていくしかない。いろいろ迷っている人が読むのにいいかもしれないな、と思った一作でした。
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