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南三陸日記 集英社文庫

三浦英之(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2019/02/20
JAN 9784087458442

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商品レビュー

4.5

30件のお客様レビュー

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2024/03/08

東日本大震災から今年は、13年になりますね。 かなさん、本とコさんよりお薦めいただいていた本です。 読めば辛い気持ちになりそうで、なかなか手が伸ばせませんでしたが、やっと手に取ることができました。 読むことができてとても良かったです。 ありがとうございました! この本は東...

東日本大震災から今年は、13年になりますね。 かなさん、本とコさんよりお薦めいただいていた本です。 読めば辛い気持ちになりそうで、なかなか手が伸ばせませんでしたが、やっと手に取ることができました。 読むことができてとても良かったです。 ありがとうございました! この本は東日本大震災直後の1年間、南三陸ヘ 駐在記者として派遣されていた著者の 朝日新聞コラムをまとめたものです。 実際の被災地の悲惨さ、大切な人を失った事の悲しみ、そこから立ち上がろうとする人々の姿が文章とシロクロの写真で綴られた ノンフィクションです。 たぶん実際はもっともっと悲惨なこともあったのでは…と普通に想像できますが、この作品は決して悲しいだけではなく、人々の笑顔の写真だったり、強い意志が見える表情の写真も多くて読んでいて救われました。 悲しみをじっと堪えしのんで、皆と支え合って前を向いて懸命に生きる人々の姿を感じることができて、凄く心を打たれました。 津波にのみ込まれて骨組みだけが残った 町の防災対策庁舎で、最後まで防災無線で 町民に避難を呼びかけながら亡くなってしまった若き、町の女性職員の遠藤未希さんについて…。 未希さんの一連の物語を読んでお母さんの 気持ちを思うとやっぱりやるせなく、切なくなってしまって泣けてしまいました…。 著者はこれをコラムに書かなかったのではなくて、書けなかったんだという言葉も胸に迫りました。 〈それでいいのか。自らの命を投げ出して人の命を助けることが尊ばれる社会が、本当に人に「優しい」社会と言えるのか⸺〉と…。 ……考えさせられたりしました… そして 地震発生から津波が起こるまでの間が 約30分間であったことについて。 この30分は決して長くはないが、 何かしらの対策を講じることができた時間。 その与えられた時間を有効に使える対策や 手だてを私達は事前に準備することができていただろうか…?と。 高齢者や障害者を守ったり いざというときに正しく動ける知識と勇気を、これから先、子どもたちにどう身につけさせるのか…ということ。 そのためにはあの「30分」の教訓と反省が 必要なのだと訴えてました。 また、生き延びることができた私達の最大の使命は、多くの人ががれきを彷徨い歩くようなこの国で、できるだけ多くの記憶と言葉と映像を残すことだ…という著者の言葉が心に残りました。 最後に表紙の女の子は誰なのかが、わかり そしてその可愛らしい表情をみて、子供は 希望の光なんだな…と思えて胸がいっぱいになりましたね。 多くの人に読んでもらいたい本だと思いました!

Posted by ブクログ

2023/03/09

東日本大震災直後に被災地でもある南三陸町に赴任し、被災地の現状をコラムという形で1年間発信し続けた「南三陸日記」…。震災から8年経ち、文庫化されたのが今作品です。震災から12年経った今、この作品を手にできたことには感謝しかありません…。 最初から読み切るまでずっと涙腺が緩みっぱ...

東日本大震災直後に被災地でもある南三陸町に赴任し、被災地の現状をコラムという形で1年間発信し続けた「南三陸日記」…。震災から8年経ち、文庫化されたのが今作品です。震災から12年経った今、この作品を手にできたことには感謝しかありません…。 最初から読み切るまでずっと涙腺が緩みっぱなしでした…。何て言ったらいいのか、うまく言葉にできません…。それぞれのコラムには家族のストーリーがあって、大事な人を震災で奪われ、前の生活に戻りたい、なぜ今?なぜ自分たちがこんな思いをしなければならないのか…やり場のない悲しくも苦しい思いがつづられていました。でも、それだけではなく、生きているのだからと前を向いて、精一杯今を生きようとしている姿に感動しました! そんな中での被災者同士のつながりが心を癒やすエピソードには、心があたたかくなりました。そして、「みなさんからのあたたかい励まし」「たくさんのご支援ありがとうございます」「みんな元気です!!戸倉小学校」この垂れ幕がかかった小学校と児童、教職員の写真を見た時、ジーンときちゃいました…。結婚式を控えた身でありながら、最期まで住民に避難を呼びかけた女性もいました…。 震災後1年経過しての卒業式、「今日という日は、もっと生きたかった人の今日でもある。」…この言葉は胸に刺さりました。震災から何年経とうとも忘れてはならないことだと思います。表紙の少女は今度中学生になるのかな…この作品を手にとったのはこの少女がとっても愛らしく思えたからという軽率な理由ですが、その笑顔の裏側に秘められたエピソードを思うと、そんな自分が恥ずかしくもなりました。ブクログのおかげでよい作品と出会えました。

Posted by ブクログ

2022/11/14

三浦英之(1974年~)氏は、京大大学院卒、朝日新聞社の記者・ノンフィクションライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で開高健ノンフィクション賞(2015年)、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で小学館ノンフィクション大賞(2018年)を受賞。 本書は、東日本...

三浦英之(1974年~)氏は、京大大学院卒、朝日新聞社の記者・ノンフィクションライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で開高健ノンフィクション賞(2015年)、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で小学館ノンフィクション大賞(2018年)を受賞。 本書は、東日本大震災の直後から1年間、宮城県南三陸町に駐在した著者が、2011年6月~2012年3月に朝日新聞に連載した「南三陸日記」をもとに、新聞に掲載した記事等を加えて2012年に出版され、更に「再訪 2018年秋」を追加して2019年に文庫化された。文庫版は平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞(2019年)を受賞。 私はこれまでも、辺見庸『瓦礫の中から言葉を』、門田隆将『死の淵を見た男』、眞並恭介『牛と土 福島、3.11その後』、奥野修司『魂でもいいから、そばにいて』、青木美希『地図から消される街』等、東日本大震災と福島の原発事故に関わる多数の本を読んできたが、その度に胸が締め付けられる思いがすると同時に、年を経て、それらの影響を受けた人々はどうしているだろうかと考える。また一方で、近年メディアで報道されるのは3月11日の前後数日に留まるようになり、(直接的な影響を受けずに済んだ私を含む)多くの人々の記憶から少しずつ忘れられようとしていることに危機感を覚える。 正確に言えば、天災であった地震と津波による被害と、人災の側面が大きかった原発事故による被害は一緒にすることはできないし、当然ながら、今後のあるべき対応策や教訓は全く異なるものである。(原発事故処理については、半永久的に行政レベルで責任ある対応が求められるのは言うまでもない) それを踏まえて、私は東日本大震災の地震と津波による被害に対して、何をすべきなのか、何ができるのかと考えると、おそらく、それを忘れないということが最も大切なことなのだと思う。それは、日本列島に住む以上避けることはできない地震と津波に備えて、未来の人々に伝えるという自分たちの義務を果たし、かつ、震災で被害を受けた人々に僅かでも寄り添うことができる唯一の方法であるからだ。 本書は、初出の性格上、南三陸町のたくさんの人々のエピソードが出てくるし、エピソード毎に見開きの写真が載っているので、震災とは何(だった)のかを、多面的に記憶に留めることができる。1年に一度でも、数年に一度でも、ページをめくるために手元に置いておいていい一冊と思う。 (2022年11月了)

Posted by ブクログ

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