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クロコダイル路地 講談社文庫
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クロコダイル路地 講談社文庫

皆川博子(著者)

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クロコダイル路地 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2019/01/16
JAN 9784065142523

クロコダイル路地

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商品レビュー

4.4

7件のお客様レビュー

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2022/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

積んでたんだけどついに読了! 「竪琴の全音階を奏でるような、秋であった。」 という書き出し、美しすぎて一行目から虜になる。 今まで読んだ本の中で(さほどよんでないけど)好きな書き出しランキング1位かもしれん 皆川博子の幻想小説はいつも、美しい場面からスタートして気づいたら血と汚物と憎悪の中に居る感じがして好きです フランス革命のヤバさ、当時のフランスの不衛生さにトキメキが止まらない!フランス行きたい! 手記形式の進み方も先生のお得意なところなのだろうな ホラゲっぽくて私も好きです かゆうま ただ、最後駆け足すぎん!?ってなったのでちょっと残念 制裁の有無やハッピーエンドかそうでないかはこっちの想像の余地を残してくれてるからぼやかしてもらっていいんだけど、事件の真相は細かく書いてくれんかね、と思った どうやって捉えて、どうやって監禁生活を過ごして、どうやって死んだのか。それが「コレットを庇おうとしているローラン」の証言からしか得られないのがもどかしい!本当はもっと酷いって言ってたけどその本当のところを教えてよ!え、私見逃した!? それはそれとしてこの長い長い物語の最後以外は本当ーーーに面白くて没頭できたのでやっぱり皆川博子スキ…ってなった 次はUを買ってるので読みます 

Posted by ブクログ

2021/01/30

運命が運び、連れ戻すところに、われわれは従おう―。1789年、フランス革命によって階級制度は崩壊し、ピエール(貴族)、ローラン(商人)、コレット(平民)の運命は変転する。三人は、革命期の不条理によって負った「傷」への代償として、復讐を試みるが。小説の女王が描く壮大で企みに満ちた歴...

運命が運び、連れ戻すところに、われわれは従おう―。1789年、フランス革命によって階級制度は崩壊し、ピエール(貴族)、ローラン(商人)、コレット(平民)の運命は変転する。三人は、革命期の不条理によって負った「傷」への代償として、復讐を試みるが。小説の女王が描く壮大で企みに満ちた歴史ミステリー。

Posted by ブクログ

2020/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

のめりこんで読んだ。毎晩1時間読んだ。毎晩フランスやロンドンにとんだ。 フランス革命。裕福だということだけで父や母をギロチンで殺されたロレンス。彼の崇拝するフランソワ。フランソワの誰よりもそばにいたピエール。反乱の中離れ離れになったことで悲劇を辿ったコレットとジャンマリ。革命で神への信仰を捨てた祭司のエルヴェ。テンプル家を利用し稼ぎ、コレットとダヴィドを鍵のかけたまま放置し餓死させようとしたブーヴェ。コレットをはねたことで、彼女を最後まで庇護していくことになったダヴィド。コレットとジャンマリたち貧民にも優しかったドニ神父。気の良い酒屋のママのブランシェ。ロンドンのメイやスティーヴ。後半登場するバートンズの面々。 ロレンスやピエールがあれほどまでに崇拝したフランソワは呆気なく殺され、神を信仰したドニ神父も捕虜船の中で死んだ。革命に翻弄された人々の物語であり読んでいてとても辛かった。 特に辛かったのは、どんどん歪んでいくコレットだ。大好きな兄と切り離され、権力者や庇護者にしがみつかなくては生きていけず、そのために自分を犠牲にしていった。濡れた砂のような目という表現が度々出てきたが、これほど光のない目を指す表現はないだろう。 ブーヴェは8年暗闇の中監禁され墜死させられたけれど、本当にそこまでロレンスやコレットは彼が憎かったのだろうか。何かで隙間を埋めなければ鰐にのみこまれてしまうから、異常なまでに復讐に執着したのではないか。 自分が生きるだけで精一杯で、大切な人を守れない。どれほど悔しかっただろう。 決して癒されることはないだろうけれど、どうか鰐を見なくて済むようになってほしい。

Posted by ブクログ

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