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女子漂流 文春文庫

中村うさぎ(著者), 三浦しをん(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2019/01/04
JAN 9784167912123

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商品レビュー

3.2

13件のお客様レビュー

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2023/03/11

赤裸々ということで、共感や反感もいろいろ湧き上がるのではと思う。私には「女ってだけでものすごく得している」が、気になった。 もう、損得で物語るのは止めないかと常々思っているからだ。その物差しを持ち出すとたちまち対立の構図が出来上がってしまう。 その上、自分より明らかに優秀な女子を...

赤裸々ということで、共感や反感もいろいろ湧き上がるのではと思う。私には「女ってだけでものすごく得している」が、気になった。 もう、損得で物語るのは止めないかと常々思っているからだ。その物差しを持ち出すとたちまち対立の構図が出来上がってしまう。 その上、自分より明らかに優秀な女子を差し置いて就職したことに後ろめたさを抱いた男性や、努力した能力ではなくただ単に容姿を求められていたことに落胆した女性等々、「トク=幸せ」でもないことも知っている。 しをんさんのいうように、自意識と世間体とのせめぎあいは、苦しみにも満ちているが自己を浮かび上がらせるものでもあるのだろう。しかも恋愛は良くも悪くもその効能の最も濃いものとして我々を翻弄する。 だから、興味を持てない、しない、のは自由だが、そこから離脱しないと幸せになれないというのは腑に落ちない。 そう、離脱すべきは「恋愛市場」なのだろう。 他者と張り合い商品価値を高め、属性に求められるあるべき姿を追求する。競争してくれないと経済じゃないですからね。 幻なのはマジョリティのいる島ではなく、ランキング上位者のみがたどり着ける楽園なのではないかと思う。そんな万人向けのオールマイティな幸せなんて本当にあるのでしょうか。 自己実現なんてゴールがないと諦めて漂っているのではなく、自分にとっての幸せが宿る島を探している、もしくは漂流こそが幸せなのかもしれない。縁あって辿り着いた島も、自分の力でそれなりに心地よくすることができると信じたい。 うさぎさん、灰色の鳥もよく見ると銀色に輝いているかもしれませんよ。

Posted by ブクログ

2022/03/06

三浦しをんさんが好きで、中村うさぎさんのエッセイも拝読したことがあり拝読しました。氷河期時代のしをんさんとバブル時代のうさぎさんが、女子高から大学にや恋愛や仕事や世間やお互いの趣味について炸裂した対談で良い意味でパンチがありました。お二人の最後のあとがきも素晴らしかったです。女性...

三浦しをんさんが好きで、中村うさぎさんのエッセイも拝読したことがあり拝読しました。氷河期時代のしをんさんとバブル時代のうさぎさんが、女子高から大学にや恋愛や仕事や世間やお互いの趣味について炸裂した対談で良い意味でパンチがありました。お二人の最後のあとがきも素晴らしかったです。女性として生きるのは本当に大変です。

Posted by ブクログ

2021/09/24

我が道をゆく女子2人の対談。 下品で(褒めてます)、素直で、考察鋭く、一気読みしてしまった。 世間体やマジョリティといったものは実は無人の大陸ではないか?という考えが面白い。 ぷかぷか漂流する小島=女子として、たとえ行先が分からなくても伸びやかに漂流していこうと思える本。

Posted by ブクログ

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