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オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史 中公新書2518

小笠原弘幸(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2018/12/19
JAN 9784121025180

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オスマン帝国

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商品レビュー

4

31件のお客様レビュー

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2024/05/14

13世紀に生まれ、中世、近世、近代を乗り越えてわずか100年前に消滅したオスマン帝国。本書はその歴史を大まかに3つ、 ①集権的帝国の時代 ②分権的帝国の時代 ③近代化の時代 に分類してテンポよく記述し、600年以上続いた帝国の飛躍、安定、衰亡を新書一冊で上手く纏めてくれている。 ...

13世紀に生まれ、中世、近世、近代を乗り越えてわずか100年前に消滅したオスマン帝国。本書はその歴史を大まかに3つ、 ①集権的帝国の時代 ②分権的帝国の時代 ③近代化の時代 に分類してテンポよく記述し、600年以上続いた帝国の飛躍、安定、衰亡を新書一冊で上手く纏めてくれている。 通史なのでスレイマン1世の栄光もすぐに過ぎてしまうが、逆に無名のスルタンも飛ばさず、一人残らず紹介してくれる。(もちろん情報量に差はある) ①集権的帝国の時代 「壮麗なる時代」のはるか前の、帝国立ち上げ話や途中でティムールに敗れて国家崩壊する局面が一番面白かった。中世だけあって負けるとあっさり部族がバラバラになり、勝つと条約もなく領土が増える。少し歯車が狂えば、オスマンも数代で滅ぶ凡庸な王国で終わっていたかもしれない。 しかし実際には優れたスルタンが領土拡張する裏で、安定を実現するシステムが出来上がっていった。兄弟殺しもその一つ。現代から見ると恐ろしい話だが、王の兄弟が担ぎ上げられての反乱は枚挙にいとまがないため合理的であるのは確か。 ②分権的帝国の時代 スルタン集権から分権へ、内的均衡の取れたシステムの成熟、安定政権の完成がこの時代にあったという論調。スレイマン以降はオーストリアに負けて領土が減るので衰退の時代という認識だったがイメージが変わった。兄弟殺しの慣習が終わると、すぐに陰謀が出てくるところに歴史の悲しさを感じた。 ③近代化の時代 軍隊を近代化しようとしては既得権益に潰され、やっと改革が形になった頃には西洋列強と恐ろしい実力差がついてしまった、イメージ通りの斜陽の時代。軍隊の近代化は装備や編制だけでなく、国家システム自体を軍隊を支える「財政軍事国家」に作り変えねばならなかった。明治維新の凄まじさを、日本など歯牙にもかけなかった筈の大帝国の失敗から感じることができた。

Posted by ブクログ

2024/04/08

トルコもオスマン帝国もほとんど知らないよ〜な完全初心者が読んでみた。 いやぁ、面白い! 同名の人物が出てくるのに最初は苦戦したけど、地図や家系図、索引も活用して読み進めていけば全体的に優しく解説してあるので、難しくはなかった。 はしがきに「時代ごとに違う国家があったよう」とある...

トルコもオスマン帝国もほとんど知らないよ〜な完全初心者が読んでみた。 いやぁ、面白い! 同名の人物が出てくるのに最初は苦戦したけど、地図や家系図、索引も活用して読み進めていけば全体的に優しく解説してあるので、難しくはなかった。 はしがきに「時代ごとに違う国家があったよう」とある通り、区分通りの4つの時代で王権や政治体制が異なっている。それに至る経緯や事件などを流れとしてみると、なるほどなるほど…。 様変わりしていく様子や過程も興味深い。 たとえば、近代化に近づく政策が進められていったと思ったら、その直後に「王位を継げる唯一の男子になれば廃位されない」と古来からの「兄弟殺し」と同じ継承者の殺害が起こる。 長く続いた王権だからこそ、こういうことも起こる。 日本史はわりと好きだけど、世界史はさっぱりだよーな初心者当方からすると、 「母親は奴隷出身(母親の出自が子供に影響しない)」「兄弟殺し」はビックリするものだったが、これが王位継承をスムーズにしているのは納得。 婚姻によって母親側が権力を持つから関白だの院政だので朝廷内の権力闘争が起こるのだし、継承権が複数人にあるからゴタゴタが続く。 後者は人道的にはよろしくないし、王位継承がスムーズにいかずに断絶する危険性もあるけど。 こういうシステムもあった!というのは興味深かった。

Posted by ブクログ

2024/03/20

全編にわたり面白かった。第3章までは世界史の教科書では空白地帯になっていることも多く、毎日1ページごとに参照メモをとりながら読み進めた。

Posted by ブクログ

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