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屈服しない人々

ツヴェタン・トドロフ(著者), 小野潮(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新評論
発売年月日 2018/09/25
JAN 9784794811035

屈服しない人々

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2019/06/08

この本は題名に惹かれて手に取りました。屈服しない人々、とは困難な状況でも自分の信念を失わずその目標を貫徹したことだろうと、と漠然と思っていました。 しかし哲学者である著者トドロフは、本書での「屈服しない人々」を、自身の内面での葛藤を克服した人々、と捉えているような気がしました。...

この本は題名に惹かれて手に取りました。屈服しない人々、とは困難な状況でも自分の信念を失わずその目標を貫徹したことだろうと、と漠然と思っていました。 しかし哲学者である著者トドロフは、本書での「屈服しない人々」を、自身の内面での葛藤を克服した人々、と捉えているような気がしました。 ナチスの収容所を経験したエティ・ヒレスムとジェルメーヌ・ティヨン(ともに女性)。二人が収容所内での極限状況の中でも愛や笑いを忘れなかったというエピソードに、精神の強靭さ(レジリエンス)を感じました。 ソ連共産主義体制下に生きた作家として、ボリス・パステルナークとアレクサンドル・ソルジェニーツインの二人を取り上げた章では、国際的評価と祖国の軋轢の中での心理的葛藤が良く描写されていました。 そして、ネルソン・マンデラとマルコムX。黒人に対する人種差別主義との闘いの中、差別的体制は憎むものの、同じ人間である白人に対する復讐心にとらわれてしまう誘惑を拒否する態度に、魂の高潔さが窺い知れました。 現代に生きる人物として、アメリカの国家的情報収集活動を暴露し亡命したエドワード・スノーデンや、ユダヤ人でありながら、イスラエルでのパレスチナ人迫害に対する反対運動を展開するダヴィッド・シュルマンが取り上げられています。自身の人生の安寧を打ち捨てて、大義を全うする生き方に強烈な印象を受けました。 トドロフが締めくくりで、取り上げられた8人について、その人間存在に対する愛、そして真実に対する愛に賛嘆の念を抱く、と記しています。

Posted by ブクログ

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