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政治の約束 ちくま学芸文庫

ハンナ・アレント(著者), ジェローム・コーン(編者), 高橋勇夫(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2018/03/01
JAN 9784480098498

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政治の約束

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商品レビュー

3.8

4件のお客様レビュー

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2023/05/02

本書はアレントの存命中に出版されなかったいくつかの原稿を、アレントの最後の教育助手であったジェローム・コーン氏が集めて「政治の約束」というタイトルでまとめた本になります。本書は冒頭に記載されているように、アレントが1950年代に発表した「人間の条件」の続編的な位置付けとして考えら...

本書はアレントの存命中に出版されなかったいくつかの原稿を、アレントの最後の教育助手であったジェローム・コーン氏が集めて「政治の約束」というタイトルでまとめた本になります。本書は冒頭に記載されているように、アレントが1950年代に発表した「人間の条件」の続編的な位置付けとして考えられていたとのことです。その意味ではまず「人間の条件」を読破した上で本書に取りかかる事をお勧めします。そして人間の条件で示された3分類のうち、特に「活動」を軸に、「政治とはなんぞや」という議論が進められます。  そしてソクラテス、プラトン、ヘーゲル、マルクスなどをひもときながら、政治の意味がどう変わってきたか、さらにアレントに言わせればこれらの過去の哲学者たちすらも気づいていなかった、人間の「複数性」こそが、政治を理解する原点だと考えています(*端的に言えば男性と女性という異なる存在がいるということ)。つまり異なる人々が、自分独自の意見を他者と交換することでより豊かに世界を見ることができること、そしてそういう世界を構築していくのが政治そのものであり、政治に目的はない。そして目的はないが、家庭の労働のくびきから離れた存在による活動という意味で、政治の意味は自由そのものだ、という論調です。  全編通じて十二分に堪能しました。アレントの世界観は独特なので好き嫌いがわかれるのかもしれませんが、私は非常に面白いと感じています。現在、ロボットやAI(人工知能)が人間の領域を侵犯しつつある?と言われている中、今後人間の役割がどうなるのか、ということを真剣に考える上でとても示唆的な本だと思います。

Posted by ブクログ

2019/06/08

20190608 中央図書館 ハンナ・アレントの他の著作に比べれば、ずいぶんとっつきやすそうだったのだけど、時間切れ。

Posted by ブクログ

2018/05/28

未完で終わった「政治入門」を中心に、アレントの「政治」を巡る草稿を集めた本。 本書でアレントは「政治」の起源として古代ギリシャ、古代ローマに何度も遡行し考察を進めている。ポリスのなりたちを「政治」と「自由」との関わりで再定義しようとするこの試みは、なかなか興味深い。ソクラテス、プ...

未完で終わった「政治入門」を中心に、アレントの「政治」を巡る草稿を集めた本。 本書でアレントは「政治」の起源として古代ギリシャ、古代ローマに何度も遡行し考察を進めている。ポリスのなりたちを「政治」と「自由」との関わりで再定義しようとするこの試みは、なかなか興味深い。ソクラテス、プラトン、アリストテレス等のそれぞれの差異が強調される。それらは、少なくとも私にとっては新鮮な知見であった。 「国家」が暴力を独占し、国民の暴力する権利を取り上げた上で、内向きには警察、外向きには軍隊のかたちで暴力器官を整備するという点については、自分も考えていたことであったが、そうした国家の暴力が、第二次大戦におけるホロコーストや原子爆弾に結びつき、「政治」の意味が問い直され、この衝撃を受け止めて深められてゆくアレントの思考はスリリングである。 完璧に思考の像が結実し開示されるというようなタイプの本ではないが、考えるヒントが多様に含まれている書物だ。

Posted by ブクログ

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