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スター女優の文化社会学 戦後日本が欲望した聖女と魔女

北村匡平(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社
発売年月日 2017/09/01
JAN 9784861826511

スター女優の文化社会学

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商品レビュー

4.5

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2019/08/04

「美と破壊の女神 京マチ子」からたどりつきました。本書は、2015年に提出された修士論文「映画的身体の歴史社会学ー占領期/ポスト占領期におけるスター女優の身体表象と言語分析」の改稿とのこと。アメリカの厳重な検閲が敷かれた1945年の敗戦からの占領期、映画の自主管理体制が整った19...

「美と破壊の女神 京マチ子」からたどりつきました。本書は、2015年に提出された修士論文「映画的身体の歴史社会学ー占領期/ポスト占領期におけるスター女優の身体表象と言語分析」の改稿とのこと。アメリカの厳重な検閲が敷かれた1945年の敗戦からの占領期、映画の自主管理体制が整った1949年から1954年ぐらいまでのポスト占領期に時期を絞ったことが大きな着眼だと思います。その時代の映画は民主主義のショーウインドウだったからです。そこで監督でなくスター女優をフューチャーしたのも新しい。当時の観客が見入られたのは、作り手の意図、ではなくスクリーンの上での存在感、そしてスクリーンを越えたペルソナだったからです。それを原節子と京マチ子に絞って論じています。決してイメージ上、交わることのない二人ですが、実は、結構同じ監督にキャステリングされていたことがわかります。まるで戦後民主主義というリングに立つBI砲、ジャイアント馬場とアントニオ猪木のようなタッグだったのだと知りました。本書ではあまり言及されていませんが、お互いにどう意識していたか、ちょっと興味がわきました。

Posted by ブクログ

2018/11/16

力作だった。私が偉そうに「力作」というのは違うと思うが、そうとしか言えないほどの力の入った論考だった。 最初まず、字が小さい、詰まってる、最後まで読めるだろうかと子供のような心配をしたが、全く問題なかった。 原節子、京マチ子の出演作品、意外にも割と見ていた。ほとんど映画の記憶を...

力作だった。私が偉そうに「力作」というのは違うと思うが、そうとしか言えないほどの力の入った論考だった。 最初まず、字が小さい、詰まってる、最後まで読めるだろうかと子供のような心配をしたが、全く問題なかった。 原節子、京マチ子の出演作品、意外にも割と見ていた。ほとんど映画の記憶を残せない私であるが、本文に取り上げられているシーンは割と覚えていた。なので、そういう風に見るのか、そんなこと何も考えないでぼーっと見てたなぁ、もう一度見直したいなぁとか思いながら楽しく読めた。もちろん見ていない作品の方が多いので、これから見てみたい。 映画というのは、その時代と共にある、時代と切り離しては考えられないものだということ、スターもまたその時代を演じる、その時代の役割、その時代に求められているものを演じるということがよくわかった。

Posted by ブクログ

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