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機巧のイヴ 新潮文庫

乾緑郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/08/28
JAN 9784101207919

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機巧のイヴ

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商品レビュー

4.1

40件のお客様レビュー

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2023/12/29

スピンオフをアンソロジーで読んで、面白かったので本編を購入。奥深い、味わい深い面白さ。 生身の人間と変わらない外見や動きを備えた機械人形が存在するようなSF性と、武士や忍びが活躍する江戸風の舞台。歯車やバネがみっしり詰まっているのに、関取に想いを寄せたり願掛けをする人形。由来も仕...

スピンオフをアンソロジーで読んで、面白かったので本編を購入。奥深い、味わい深い面白さ。 生身の人間と変わらない外見や動きを備えた機械人形が存在するようなSF性と、武士や忍びが活躍する江戸風の舞台。歯車やバネがみっしり詰まっているのに、関取に想いを寄せたり願掛けをする人形。由来も仕組みも説明のつかない、この時代の中で浮いた存在である伊武に、久蔵も甚内も惹かれているが、伊武自身が何か行動して物語が動くわけではない、というところも良かった。信じたり欺いたり、助けたり殺したり・・・動いてかき回すのは人間だ。だから行動に破綻や不可解さはなく、時代小説のように読んでいける。SFに寄りすぎていないバランスが好みだった。 「どうやってその証を見せる」 「あるからこそ、今、それを失うのだ」 機械人形に心は宿るのか、という命題も組み込まれている。 「人の体をどんなに細かく腑分けしても、機巧と同様、その人の心を現すものや感情や記憶を思い起こさせるものなど、一切出てこないのだ。――振る舞いの中に命がある」 それと装画がカッコよくて忘れられないインパクト。くじらの模様の帯を持つ"太夫"。

Posted by ブクログ

2023/11/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

先の時代を垣間見る様なストーリーで からくり人形を通してそれぞれの心情を垣間みせ 心を宿すのかという問いかけている。 日本はAIロボットに愛着がある民族なのですんなりと読めると思います!

Posted by ブクログ

2022/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普段あまり手にすることのないSF、時代物、そんな一見して交わることのなさそうな2つのジャンルが掛け合わさるととんでもない作品が生み出されました。 その名は「機巧のイヴ」。 主人公を変えながら進む5作の連作短編が生み出す衝撃の面白さ。 江戸時代を匂わせる時代設定の中で、現在の科学技術でも創り出すことが出来ない人知を超えた技術の結晶、美しき女の姿をした〈伊武〉が存在! いわゆる人型ロボット(アンドロイド)なのですが、無論、ICチップもコンデンサも、モーターさえも入っていません。 所謂、からくり人形です。 しかし、この伊武がなんともいえないぐらいに魅力的なんですよねー。 続編買わなくちゃ。 説明 内容紹介 SF×伝奇=未体験ハイブリッド小説!! 「歴史的傑作! この女に命が無いのなら、命とは一体なんなのか」(?大森望) 天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術=オーバーテクノロジーの結晶、美しき女の姿をした〈伊武(イヴ)〉が存在していた! 天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす──。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕! 目次 機巧のイヴ 箱の中のへラクレス 神代のテセウス 制外のジェぺット 終天のプシュケー 解説 大森望 出版社からのコメント 大森望、絶賛!! ロボットと時代小説。一見、ほとんど正反対の両者をみごとに溶け合わせて、ほとんど前例が見当たらないほど独創的な物語を組み立てたのが、本書『機巧のイヴ』。古今のSF時代小説の中でも指折りの、まさにインスタント・クラシックーーこの先、SFの歴史に古典として長くその名が刻まれるだろう名作だ。 内容(「BOOK」データベースより) 天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術の結晶、美しき女の姿をした“伊武”が存在していた!天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす―。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕! 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 乾/緑郎 1971(昭和46)年、東京生れ。2010(平成22)年、『完全なる首長竜の日』で『このミステリーがすごい!』大賞を、『忍び外伝』で朝日時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Posted by ブクログ

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