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死と砂時計 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2017/05/11 |
JAN | 9784488497026 |
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死と砂時計
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商品レビュー
3.6
26件のお客様レビュー
最初はいまいちかな、読んだらすぐ売ろう、と思ってたけど最後まで読んだら面白かった。 ある程度想像つくところもあったけどそれだけじゃなくて良かった。
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中東の小国、ジャリーミスタンに終末監獄と呼ばれる監獄がある。現代社会では、死刑執行に対する批判が大きく、多くの国では死刑囚がいても刑は執行しにくい。こうした死刑囚を一手に引き受けて、刑の執行を代行しましょう、というのがジャリーミスタン首長の目の付け所。いわば、死刑執行ビジネスであ...
中東の小国、ジャリーミスタンに終末監獄と呼ばれる監獄がある。現代社会では、死刑執行に対する批判が大きく、多くの国では死刑囚がいても刑は執行しにくい。こうした死刑囚を一手に引き受けて、刑の執行を代行しましょう、というのがジャリーミスタン首長の目の付け所。いわば、死刑執行ビジネスである。処置に困った死刑囚を抱えた世界各国から、何某かの対価を得て死刑囚を引き取る。そして自国の監獄で刑に処するというわけである。ジャリーミスタンにも死刑反対論はあるが、何しろ小国で首長の力が強いため、力技でねじ伏せることが可能なのだ。 全収容者6000人の監獄には、ひっきりなしに死刑囚が来るが、同程度の数が処刑されているため、全数はほぼ同じに保たれている。 ここに新たに収容されたのが日系人のアラン・イシダ。両親殺しと放火の罪である。牢名主格の長老、ドイツ系ルーマニア人のシュルツが彼の面倒を見ることになる。 さて、このシュルツは知恵者で、獄卒や看守にも一目置かれている。終末監獄で起こるいくつかの事件がシュルツの元に持ち込まれ、そのたび、シュルツはなぜか目を掛けているアランを助手に事件を推理するという趣向である。 変わった舞台設定がよく生かされている。 翌日には処刑を控えている死刑囚が密室で殺された。これはなぜか。 逃亡不能と言われる終末監獄から、これまでにたった一人、逃亡を成功させた者がいた。彼を捕まえることは可能か。 もうすぐ退官する監察官が視察の途中に殺される。こんな大それたことをした犯人は誰か。 誰もが嫌がる墓守の仕事を淡々とこなしていた無口な男。彼が墓を暴いて遺体を冒涜しているという噂が流れる。それは本当か。本当ならばなぜそんなことをしたのか。 終末監獄には女囚棟もある。男はいっさいいない監獄で1年数か月過ごした女囚がなぜか妊娠したという。果たしてその真偽は。 いずれも「監獄」ならではの設定である。 そんなことありえないだろうと思うような変わった事件にもすぱっと鮮やかに回答が示されるところが見事。 シュルツとアランの師弟コンビも事件の解決を重ねて、絆を深めていく。 そして期待通り、物語はアラン自身の死刑の理由となった事件へと向かう。 ・・・個人的にはこの最終話がいただけない。ウイルスや生物兵器絡みなのだが、いくら何でも設定が雑だと思う。この最終話が別の展開なら、☆4つつけたかもしれない。この辺りは好みもあろうか。 ちょっと変わった設定のミステリとして楽しめると思う。
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- ネタバレ
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個人的に超気に入った作品、主人公の人生を諦めていたところから希望を見出す流れ。のはずが、最後の最後にひっくり返された。くそ親父この野郎!ってなったのが痛快だった。
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