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蛭田亜紗子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2017/03/14
JAN 9784062204972

¥220

商品レビュー

3

11件のお客様レビュー

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2024/05/17

大正時代、青函連絡船で知り合った八重子と麟太郎。網走という北の地で八重子は遊郭へ、裕福な帝大生の麟太郎は考えの甘さからタコ部屋送りとなる。過酷で壮絶な運命を二人は力強く生き抜く。これは忘れてはいけない日本の歴史なんだと思う。生きるということを教えられた気がする。とても引き付けれれ...

大正時代、青函連絡船で知り合った八重子と麟太郎。網走という北の地で八重子は遊郭へ、裕福な帝大生の麟太郎は考えの甘さからタコ部屋送りとなる。過酷で壮絶な運命を二人は力強く生き抜く。これは忘れてはいけない日本の歴史なんだと思う。生きるということを教えられた気がする。とても引き付けれれる作品だった。

Posted by ブクログ

2021/02/03

就活中の上原沙矢は、恋人との旅行のはずの網走へ一人で来る。沙矢は途中にある金華駅で「常紋トンネル殉難者追悼碑」を、そして網走で出会ったある本により、北の大地にいきた女と男の人生を知ることになる。 大正三年。八重子遊郭「宝春楼」で働くために東京から網走へ向かっていた。本州と北海...

就活中の上原沙矢は、恋人との旅行のはずの網走へ一人で来る。沙矢は途中にある金華駅で「常紋トンネル殉難者追悼碑」を、そして網走で出会ったある本により、北の大地にいきた女と男の人生を知ることになる。 大正三年。八重子遊郭「宝春楼」で働くために東京から網走へ向かっていた。本州と北海道を繋ぐ青函船の中で、一人の船酔いした青年に会う。 初見世も終わったある日、知人からの手紙を同じ遊郭の百代に読んでもらった八重子は郷里に預けてきた息子の死を知る。 青函船で八重子と出会った白尾麟太郎は甘い考えによりタコ部屋で働くことになる。それまでの裕福で満ち足りた生活とは一変し、生きのびることで精一杯だった。 そこでさらに、親分と親子の契りまで結ぶ… 最初と最後だけ現在の上原沙矢と恋人が登場する。そのふたりがいなければ、網走に行くこともなく、よってこの遊郭やタコ部屋の話を知ることもないのだが、全く違う本のように、続きには思えない。 少し前までにあった出来事をクローズアップするのはとても良いのに、前後が上手く繋がっていない違和感。

Posted by ブクログ

2020/09/22

連れていかれた北の大地の遊郭で、娼妓として生き抜いた女性達のその生き様に、激しく圧倒された。胸が熱くなるものすら覚えた。今まで遊郭で働く女性達の事は、時代劇のドラマなどで知ってはいたけど、こんなに具体的に目の当たりにしたのは初めてで、彼女達が、娼妓として働くことになった背景、遊郭...

連れていかれた北の大地の遊郭で、娼妓として生き抜いた女性達のその生き様に、激しく圧倒された。胸が熱くなるものすら覚えた。今まで遊郭で働く女性達の事は、時代劇のドラマなどで知ってはいたけど、こんなに具体的に目の当たりにしたのは初めてで、彼女達が、娼妓として働くことになった背景、遊郭での生活、翻弄された運命、覚悟などに、衝撃を受けました。 また、「タコ部屋労働」たるものが現実にあり、実際にタコ部屋労働で常紋トンネルが建設されたことも衝撃でした。こんな凄惨過酷な事が行われていたなんて、知らなくて、信じがたく、もっと受け継いで行かなければならない過去なんじゃないかと感じました。 目を背けたくなり、読むのが辛くなってしまうタコ部屋労働の描写に、遊郭での激しい性描写もありますが、だからこそ臨場感があって、翻弄された運命を生きる、登場人物達の生き様が伝わってきました。 私は、なんとなく流され、これといった目的もなく、むなしく感じる事も多かったり、とりあえず今を生きている、でも生きたい!と人生を歩んでいますが、彼女達の壮絶な覚悟はないにせよ、同じだと感じ、これでもいいんだと思いました。 「生きる」「生きている」ということ、自分の生き様について、考えさせられる一冊でした。

Posted by ブクログ

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