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富国と強兵 地政経済学序説

中野剛志(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東洋経済新報社
発売年月日 2016/12/01
JAN 9784492444382

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富国と強兵

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2024/03/04

自分にとって本書の意義は2つある。 まず、軍事と経済が両輪であることを古今東西の多数の事例とともに再確認できる。 次に、国際関係論と経済学双方のリベラリズムのバーチャル性がよく分かる。そして対案提示される、空間・時間・人間の3つの「間」のリアリティに則した学問群を学べる。主なもの...

自分にとって本書の意義は2つある。 まず、軍事と経済が両輪であることを古今東西の多数の事例とともに再確認できる。 次に、国際関係論と経済学双方のリベラリズムのバーチャル性がよく分かる。そして対案提示される、空間・時間・人間の3つの「間」のリアリティに則した学問群を学べる。主なものは地政学、現代貨幣理論、制度経済学だが、ほかにもリスト、ケインズ、ミンスキー、ポランニーほか、枚挙に暇がないほど知の巨人達の言説を知ることができる。 グローバリゼーション下で忘れ去られた、もしくは忘れたふりをし続けてきた「間」のリアリティ。コロナとウクライナ侵攻で一気に吹き出した今こそ、「間」の再認識を迫る本書は意味を持つ。

Posted by ブクログ

2023/04/22

富国と強兵  緒言  序章 地政学と経済学   地政学の復活   地政学は幻想か   トゥキディデスの罠   ハルフォード・マッキンダー   冷戦後のアメリカの地政戦略   マッキンダーとブレジンスキー   アメリカとマッキンダー   中国とマッキンダー   地政学と経済学の総...

富国と強兵  緒言  序章 地政学と経済学   地政学の復活   地政学は幻想か   トゥキディデスの罠   ハルフォード・マッキンダー   冷戦後のアメリカの地政戦略   マッキンダーとブレジンスキー   アメリカとマッキンダー   中国とマッキンダー   地政学と経済学の総合  第1章 貨幣と領土   貨幣の脱領土化?   貨幣とは何か   貨幣と租税   貨幣の起源   表券主義と信用貨幣論   内生的貨幣供給理論   セイの法則と一般均衡  第2章 資本主義の不安定性   ケインズ革命   金融不安定性仮説   資本主義の安定化と国家   金融循環の復活   財政政策   金融危機と地政学的危機  第3章 通貨と財政   国定信用貨幣論と国家財政   政府債務の戦略的な意義   機能的財政論   現代貨幣理論   非国定信用貨幣「ユーロ」   予言されていたユーロの失敗   国境の意義  第4章 領土の政治経済学   領域国家   領域国家の権力と個人   領土とナショナリズム   聖的なる領土   シティズンシップと領土   マクロ経済運営と領土   領域通貨の歴史  第5章 戦争と国家   国家形成の理論   軍事組織と国家組織   租税国家   軍事技術と国家   重商主義と経済政策   戦争が革命を生む   戦争とナショナリズム  第6章 資本と強制   ティリーの歴史社会学   軍事革命   「資本化強制」型国家の権力   19世紀の民政化   スピン・オフ   戦争と国債   戦争と中央銀行   資本化強制としての中央銀行  第7章 第一次産業革命の地政経済学   西ヨーロッパの地政学的特性   立憲政治の地政学的背景   財政軍事国家の誕生   財政軍事国家と産業革命   対仏戦争が生んだ経済政策の革新  第8章 第二次産業革命の地政経済学   経済自由主義へと転じたイギリス   ジェントルマン資本主義   経営者資本主義   英米独の違い   国家の役割   ハミルトンとリスト   大英帝国の衰退  第9章 ハルフォード・マッキンダー(1)   マッキンダーと経済理論   イギリス歴史学派と関税改革運動   国民的効率   イギリスとイギリスの海   自由貿易と帝国主義   「地理学からみた歴史の回転軸」の経済観   紛争と統合  第10章 貿易の地政経済学   「関税問題」   収穫逓増の法則   労働問題   国民的効率   アシュリーの地政経済学  第11章 ハルフォード・マッキンダー(2)   地理的現実と経済的現実   ゴーイング・コンサーン   イギリスの理想主義とドイツの現実主義   経済発展とゴーイング・コンサーン   国際秩序の構想  第12章 戦争の経済的帰結(1)   第一次世界大戦の衝撃   学説史的背景   第一次世界大戦の経験と制度経済学   第一次世界大戦とニュー・ディール政策   戦争による恐慌からの脱出  第13章 制度経済学   コモンズの制度経済学   マクロ経済とミクロ経済   新制度経済学?   コモンズの貨幣論   資本主義の不安定性   世界大戦と恐慌   戦争と経済理論   資本主義の改革  第14章 戦争の経済的帰結(2)   ピケティとシュンペーター   累進課税   ケインズ主義と経済プランニング   戦争と統計   福祉国家と制度経済学   戦争と市民社会   ブレトン・ウッズ体制と資本規制   埋め込まれた自由主義   経済政策と経済思想  第15章 経済成長の地政経済学   経済成長   技術革新   技術革新の地政経済学   軍事行動と経済活動   収穫逓増と制度経済学   経路依存性   新しい産業国家   経路依存性と戦争  第16章 平和の経済的帰結   ワシントン・コンセンサス体制   なぜ新自由主義は勝利し得たのか   新自由主義の復活と地政学   アメリカの地政経済学的金融戦略   金融化による資本主義の変質   グローバリゼーションの帰結   21世紀の富国と強兵  第17章 東アジアの地政経済学   繰り返された歴史   二重の封じ込め   バブル経済の起源   構造改革の地政経済学   東アジアの勢力不均衡   米中の「大取引」   中国の脆弱性と危険性   日本の運命  第18章 領域国家と通商国家   政治と経済の二元論   通商国家の没落   「反古典の政治経済学」批判   環大西洋同盟論批判  終章 地政経済学とは何か   地政経済学と不確実性   資本主義の動態   富国と強兵の弁証法   経済政策の本質   歴史の運命 東洋経済新報社「富国と強兵」 2016年12月

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2022/02/08

本書を読むと経済学という学問がいかに人間社会からかけ離れた社会科学であるかが良く分かる。そもそも経済学が大前提としている「経済人(エコノミックマン)」という考え方自体が現実とはあっていないのだ。人間は合理性があるかどうかだけを基準に物理的に動く原子のような物体では決してない。人間...

本書を読むと経済学という学問がいかに人間社会からかけ離れた社会科学であるかが良く分かる。そもそも経済学が大前提としている「経済人(エコノミックマン)」という考え方自体が現実とはあっていないのだ。人間は合理性があるかどうかだけを基準に物理的に動く原子のような物体では決してない。人間は社会あるいは人と人とのつながりの中で能動的に行動する社会的生物なのだ。間違った前提のもとでいかに議論を精密化させ数式のみを弄しても決して現実に合った解答は得られない。ノーベル賞から経済学賞は今すぐ廃止すべきだ。 しかし、著者の中野剛志氏は膨大な学術書を読みこなし我々に分かりやすい言葉で解説してくれる。なんと頭の良い人だろう。

Posted by ブクログ

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