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読書と日本人 岩波新書1626
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2016/10/01 |
JAN | 9784004316268 |
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商品レビュー
3.9
21件のお客様レビュー
読書と名付けられた営みの変遷について、土岐は平安時代「源氏物語」「更級日記」といったあたりからさかのぼり、現代そして未来にいたるまでを述べた一冊。 ここまで日本人による読書の方法論と日本の読書の歴史について、詳しく述べられた本はないのではないかと思う。 はじめに、平安時代あたりの...
読書と名付けられた営みの変遷について、土岐は平安時代「源氏物語」「更級日記」といったあたりからさかのぼり、現代そして未来にいたるまでを述べた一冊。 ここまで日本人による読書の方法論と日本の読書の歴史について、詳しく述べられた本はないのではないかと思う。 はじめに、平安時代あたりの読書の方法として実際に読み上げながら文字を追い、意味の解釈を加えないという、いわゆる素読と呼ばれる方法による読書が主流であったことを知った。そこから、明治維新などにより時代は近代に向かうことで、教養的読書として、人々は本を読むようになる。そこから、部屋で一人本を読むというスタイルが確立されたという。しかし、このスタイルは明治以前から行われていたとされるが、自分一人の居室という概念がまだない住居形態ゆえに、このスタイルはまだ定着されていなかったとされる。 これら、平安から明治にかけての日本人が考える読書という営みやその方法論は非常に興味深いものだった。
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リアル『本好きの下剋上』。 日本の読書の歴史に迫る本。音読か黙読か、“学者読み”か“小説読み”か。木版か活版か。そして、大量生産されるようになった本。電子書籍の登場。面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読書の方法として、小説読み と 学者読み のふたつの読み方がそれぞれどのように発展してきたのか。 また、本の種類として、固い本 と 柔らかい本のふたつに分けて主に20世紀以降どのようにしてそれぞれの本が扱われてきたのか。 日本の歴史に沿って日本人と読書の関係性に迫る本。 筆者の謙虚な姿勢もあってか、読み進めやすい一冊でした。 それにしても、二宮尊徳は街灯もない山道でどうやって本を読んでいたのか…。
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