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魂の沃野(下)

北方謙三(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2016/09/16
JAN 9784120048890

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商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2019/03/30

まさか北方先生が加賀を舞台にした作品を書くとは思わなかった。同じ道を歩み足早に生きた加賀の守護の富樫正親に「風」の旗を立て、民のために立った風谷小十郎。共に戦った友同士が刃を交える。 風谷の戦の仕方はまさに北方節なのだが、本願寺と言う宗門が絡んだせいで、どこか悲しげな物語になっ...

まさか北方先生が加賀を舞台にした作品を書くとは思わなかった。同じ道を歩み足早に生きた加賀の守護の富樫正親に「風」の旗を立て、民のために立った風谷小十郎。共に戦った友同士が刃を交える。 風谷の戦の仕方はまさに北方節なのだが、本願寺と言う宗門が絡んだせいで、どこか悲しげな物語になってしまっている。主人公の小十郎が一番つかみづらく感じた。すでに偶像と化していた室町幕府を信じ、自分に課せられた使命を愚直なまでに遂行しようとした正親にどこか泣けてくる。Wキャストの設定なのかもしれないが本来なら主役は正親のようにも思うのだが、あくまでも小十郎。 ただし加賀の一向一揆…本願寺蓮如を肯定することなく、じっくり読んでいると最後は傀儡子程度しか感じなくなっていた。やはりこの時代の加賀は書くにしても一筋縄では収まらない。  

Posted by ブクログ

2017/01/11

場面場面で面白いところもあるんですが、新聞連載物だからでしょうか?ブツ切り感だったり、ノッテル章とそうじゃないとこがはっきりしてるというか。主人公の風谷十兵衛は架空の人物のようだが、最後まで主人公に肩入れできなかったのは、それも影響してるのかもしれない。なんというか、戦国の武将に...

場面場面で面白いところもあるんですが、新聞連載物だからでしょうか?ブツ切り感だったり、ノッテル章とそうじゃないとこがはっきりしてるというか。主人公の風谷十兵衛は架空の人物のようだが、最後まで主人公に肩入れできなかったのは、それも影響してるのかもしれない。なんというか、戦国の武将にしてはおセンチすぎで、そのわりに才能豊かなマルチプレイヤーなカリスマだったりして、リアリティがあやふやだなと思った。

Posted by ブクログ

2016/11/21

本願寺門徒と距離を保ちながら領地を治める加賀の地侍風谷小十郎。考えを異にするが故に守護である古くからの知己,富樫政親に立ち向かう。許嫁を失い,友と袂を分つ主人公の「魂の沃野」はどこに? 大水滸伝のあとのせいか,舞台や時代,人間の描き方が物足りないような…

Posted by ブクログ

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