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ナチスのキッチン 決定版 「食べること」の環境史

藤原辰史(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 共和国
発売年月日 2016/07/05
JAN 9784907986322

ナチスのキッチン 決定版

¥2,750

商品レビュー

3.9

8件のお客様レビュー

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2022/07/24

ナチス時代は主婦業(特に料理)が兵士を作るためのことになった。女性は第二の性と呼ばれ、台所は機能性重視のもの(歩数まで数える)、そして残飯は豚の餌になるように集められたり、(家畜を育てるのには資源が必要なので)魚を食べるように啓蒙された。徹底してるなぁと感じた。 p.368 ...

ナチス時代は主婦業(特に料理)が兵士を作るためのことになった。女性は第二の性と呼ばれ、台所は機能性重視のもの(歩数まで数える)、そして残飯は豚の餌になるように集められたり、(家畜を育てるのには資源が必要なので)魚を食べるように啓蒙された。徹底してるなぁと感じた。 p.368 美味しさや愉しさのような計測不可能な感情はかき消され、健康に良いか悪いか、塩分が多いか少ないか、ビタミンが多いか少ないか、最終的には頑健な兵士になるかならないか、という二者択一の天秤が台所を支配したのである。自分や家族の食の嗜好を奪われたダイエットという食のあり方が、ナチス時代の食を表現するのにふさわしいのは、こうした理由もあるのだ。

Posted by ブクログ

2022/05/25

栄養学を家庭に入り込ませナチズムを浸透させるためにおおいに役立ったという衝撃的なお話し。これは栄養学に限らず、科学のありかたを考えさせられる。 https://www.docswell.com/s/oyasai350/ZM9NLK-2022-05-13-135222

Posted by ブクログ

2022/05/25

ゴリゴリのナチス本ではない.しかし20世紀初頭のドイツのキッチン,調理器具,家政学,レシピの変遷を通して,ドイツ的な合理主義がナチズムに取り込まれ,なぜか女性を家事から解放するはずのさまざまな試みが,女性を「銃後で歯車として国家を支える」存在に落とし込まれていく様が浮かび上がって...

ゴリゴリのナチス本ではない.しかし20世紀初頭のドイツのキッチン,調理器具,家政学,レシピの変遷を通して,ドイツ的な合理主義がナチズムに取り込まれ,なぜか女性を家事から解放するはずのさまざまな試みが,女性を「銃後で歯車として国家を支える」存在に落とし込まれていく様が浮かび上がってくる. 二つの「あとがき」の内容が,実は一番面白いのだが,それは本体を読んだ上で初めて理解できるのである.

Posted by ブクログ

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