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あのひとは蜘蛛を潰せない 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/08/29 |
JAN | 9784101200514 |
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あのひとは蜘蛛を潰せない
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商品レビュー
4
136件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「みっともない」と「かわいそう」の呪縛。 完全には消えはしないけど、梨枝が踏み出せて良かったです。面白くてあっという間に読んでしまいました。 わたしの母も梨枝の母みたいなところがある…というか、ここが九州とかわたしが長女というだけでなく、娘を持つ女親って大なり小なりこういうところあるかも。紀子は娘をコントロールすることで自分を保ってるんだろうな…わたしの母は違った理由もあったのだけれど。理解はできるけど納得はできないです。 「かわいそう」と思うことで、歪んだ優越感が得られる…という黒い気持ちもまざまざと見せつけられます。自分自身も誰かからかわいそうだと思われてるだろうし、誰かに言われてるのは嫌なのに、「かわいそうなあの人よりはマシ」と思いながら生きてる。 梨枝が、恋人の三葉くんに母親と同じ態度取ってしまってるところは心が痛くなりました。 三葉くんにも、抱えるものがあったから壊れはしなかったけれど。 お互いに、必要なときに出会ったのだな。出会えて良かった。サキさんともそんな気がする。 わたしも蜘蛛は殺さず逃がします。害虫取ってくれる益虫だし。
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どんな時も「みっともない女になるな」という母の"正しさ"が呪縛のように付き纏う28歳実家暮らしの女性が 恋をして初めて母に抗って、だけど結局何が正しいのか分からなくて悩んだり、間違えたり、それでも日々を生きていく物語。 日常的で、生々しくて、それでいて根暗な内...
どんな時も「みっともない女になるな」という母の"正しさ"が呪縛のように付き纏う28歳実家暮らしの女性が 恋をして初めて母に抗って、だけど結局何が正しいのか分からなくて悩んだり、間違えたり、それでも日々を生きていく物語。 日常的で、生々しくて、それでいて根暗な内容だけど一応 恋愛もの。好きです。 自分の考えを上手く伝えられない、相手の事がよく分からない、当たり前な事の表現とか文章が秀逸ですんなりと頭に入ってくる作品
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蜘蛛は、「なんとなく嫌な状況」の象徴と捉えて読み進めた。潰すか逃がすか、そのまま放っておくか、人それぞれで面白い。
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