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キム・フィルビー かくも親密な裏切り

ベン・マッキンタイアー(著者), 小林朋則(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2015/05/01
JAN 9784120047190

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キム・フィルビー

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商品レビュー

4.4

12件のお客様レビュー

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2023/11/18

ボーイズクラブとしての情報部。この時代の「政治」の重たさ。飲み過ぎの害と飲まなければやっていられない境遇。友情と嘘 人名索引があるとよいくらい人物がたくさん出てくる。ル・カレによるあとがきも良い

Posted by ブクログ

2021/08/17

同著者による最新作「KGBの男」を先に読んでいて、あまりの面白さにこちらも手に取った。もちろんこちらも事実に基づいていて、実在の二重スパイ、キム・フィルビーの半生を描くドキュメンタリー。スパイ小説のようにスリリングで、ボリュームはあるが、読む手が止まらない。 イアン・フレミングや...

同著者による最新作「KGBの男」を先に読んでいて、あまりの面白さにこちらも手に取った。もちろんこちらも事実に基づいていて、実在の二重スパイ、キム・フィルビーの半生を描くドキュメンタリー。スパイ小説のようにスリリングで、ボリュームはあるが、読む手が止まらない。 イアン・フレミングやグレアム・グリーンなど、後にスパイ文学作家になる面々も登場し、なるほどここに繋がってくるのか、と。さらにあとがきを書いたジョン・ル・カレ、その代表作スマイリーシリーズのスマイリーのモデルがこのキム・フィルビーだという。 — 本著の主人公はMI6でありながらKGBのために働いたフィルビーと、その友人であり同じくMI6(セクションV)の同僚のニコラス・エリオット。また、CIA職員であったジェームズ・アングルトンを中心とした物語。 ナチスが台頭し、第二次世界大戦が始まる頃から物語は始まる。ケンブリッジ大学出身で後にKGBが仕込んだ二重スパイとなる5人を合わせてケンブリッジ・ファイブと呼び、フィルビーもその一人だった。学生時代に共産主義に傾倒していたフィルビーだが、それは若気の至りだったとして、MI6のスカウトに応じ、反ファシズム、のちに反共産主義のために忠義を尽くしていた…かに見えただが、実はずっとソ連のために機密情報を漏らし続けていた。 にも関わらず、人当たりがよく、(MI6職員として)成果も出していたフィルビーはしっかりと出世の道を駆け上がり、アメリカ駐在のワシントン市局長という極めて重要なポジションまで登り詰め、ゆくゆくはMI6長官候補とまで言われるに至る。 同時にソ連スパイとしても大活躍し、イギリス・アメリカの重要作戦を失敗させることに貢献する。 同じくケンブリッジ・ファイブであったマクレインの正体がバレて亡命し、同時にフィルビーの友人であったバージェスも亡命。誰が亡命に加担したのか、正体がバレているという情報を漏らした「第3の男」は誰なのかとフィルビーに危機が迫る。MI5はフィルビーが第3の男であると確信しており、更にはアメリカの新聞にもその噂が載り、フィルビーは会見で身の潔白を訴える(この時のフィルビーの会見は後にMI6の人をだますための研修資料になるほど完璧だった)。 しかし確たる証拠がないため、なんとか難を逃れ、エリオットの助けでMI6へ復帰するが、その後のフィルビーは酒に溺れ、仕事には不真面目になっていく。 そして、ソロモンという古い知人がフィルビーにソ連側のスパイにならないかと勧誘を受けたことがある、という暴露から、イギリス側はフィルビーの正体を確信する。フィルビーから自白を引き出す役割を、親友であるエリオットが引き受け、最終対決へ。 エリオットから問い詰められ、フィルビーは二重スパイであったことを自白する。しかしその後、エリオットは故意か不注意か、フィルビーに隙を与え、その間にフィルビーはソ連へ亡命した。

Posted by ブクログ

2021/04/18

上流階級の出自、MI6の高官であったにもかかわらずソ連のスパイであったキム・フィルビーの伝記。イデオロギーから祖国を裏切るという、今は昔となった冷戦時代の東西冷戦の雰囲気を知りたい読者にはおすすめ。また、007やスマイリーシリーズなどの英国スパイ小説の原型も感じられ、英国スパイ小...

上流階級の出自、MI6の高官であったにもかかわらずソ連のスパイであったキム・フィルビーの伝記。イデオロギーから祖国を裏切るという、今は昔となった冷戦時代の東西冷戦の雰囲気を知りたい読者にはおすすめ。また、007やスマイリーシリーズなどの英国スパイ小説の原型も感じられ、英国スパイ小説のファンにもおすすめ

Posted by ブクログ

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