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球界消滅 文春文庫

本城雅人(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2015/01/10
JAN 9784167902797

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商品レビュー

4.5

11件のお客様レビュー

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2020/05/28

コロナ禍の影響で楽しみにしていたプロ野球の開幕も大幅に遅れている今日この頃、野球成分を補うために積読となっていたこの小説に手を伸ばした。 セイバーメトリックス理論に基づきチームを作りあげる大野俊太郎。一方でとてつもない計画を立案、秘密裏に進行させる牛島輝也。その計画が明らかとなり...

コロナ禍の影響で楽しみにしていたプロ野球の開幕も大幅に遅れている今日この頃、野球成分を補うために積読となっていたこの小説に手を伸ばした。 セイバーメトリックス理論に基づきチームを作りあげる大野俊太郎。一方でとてつもない計画を立案、秘密裏に進行させる牛島輝也。その計画が明らかとなり、選手、フロント、ファン、オーナー、新聞記者…さまざまな立場の人たちの思いが交錯する。練りに練った計画に唸らされたり、それぞれの立場の正義を応援したくなる。中盤以降は一気読み。伏線もすべて回収されスッキリ。私にとってはハッピーエンドでした。 しかし、日本のプロ野球頑張れ!と改めて応援したくなりました。

Posted by ブクログ

2020/05/05

自分が野球を見始めたのは、2003年の阪神が18年ぶりにセリーグを制覇したときでした。その後パワプロで阪神と、関西人なので近鉄でそれぞれのペナントレースをプレイし、ローズ・中村紀洋コンビでひたすらホームランを狙っていた記憶があります。この二人、ヒットの時と、ホームランの時とでバッ...

自分が野球を見始めたのは、2003年の阪神が18年ぶりにセリーグを制覇したときでした。その後パワプロで阪神と、関西人なので近鉄でそれぞれのペナントレースをプレイし、ローズ・中村紀洋コンビでひたすらホームランを狙っていた記憶があります。この二人、ヒットの時と、ホームランの時とでバットの振り切り方が変わるので、それがとにかく爽快でした。 だから、その一年後に近鉄がオリックスと合併し球団消滅なんて、想像の遙か上のことでびっくりしました。そしてそのときに近鉄の厳しい資金繰りや、セリーグとパリーグの格差についても知り、子供心に野球って夢のあることばっかりじゃないんだな、と思った記憶があります。 この『球界消滅』が描くのは、その更に上をいく事態。国内の12球団は4球団に統合。そして韓国や中国とともにアジアリーグを作り、その全ての球団がMLB傘下に入るというもの。 あらすじだけ読んだときは、まったくピンとこなかったのですが、作中の説得力がまあ、半端ない…… 豊富に示されるMLBの経営データは、いかにアメリカがスポーツをビジネスとして成り立たせているかを示し、対しての日本の商業スポーツの力不足、認識不足を示します。そして作中で描かれる各球団の力関係であったり、立ち位置の示し方も非常にリアル。 一応架空の球団という体ではあるのですが、野球ファンから見れば、それぞれの球団のモチーフは一目瞭然。さらには、あの在京球団のオーナーまで、分かるように書かれていて、野球ファンはにやりとさせられるかも。 登場人物たちの視点も非常に多角的。球団のオーナーや関係者などはもちろん、選手、新聞記者、ファン、審判、広告会社、それぞれの立ち位置から、日本球界の消滅という不安と、一方でのMLB参加への期待、という二項対立を描きます。 小説の特徴の一つは"ホラ話"であることだと思うのですが、ここまでな壮大なホラ話を、データからも、またそれぞれの人物の立場からも描き、絵空事を現実に近づけていく力量というのが、ただただスゴい。作者の本城雅人さんが野球を題材にした小説を書かれているのは知っていましたが、ここまで野球に迫っていくとは、思っていませんでした。 4球団構想の中に隠された思惑、壮大なシュミレーション小説を読んでいるようでもあり、経済小説を読んでいるようでもあり、ミステリ要素もある。そして一方で資本や商業の枠を超えて、プロスポーツとはどうあるべきか、選手たちは何を基準にするべきか、ファンが求めるものは、そのことを問いかけられているような気もします。 野球好きな一ファンとして、賛成できる面、感情的に割り切れない面、色々あって考えさせられました。そしてさらに今年はコロナウイルスで、プロ野球をはじめプロスポーツの収益は、他のエンターテインメント業界同様に大打撃を受けていることもあり、改めて現実の球団は大丈夫だろうか、と心配に感じてしまいます。 ファンあってのプロ野球とは言うものの、実際は資本や経営状況とは切っても切れないもの。夢や理想を見せる野球の裏にある現実と、それでも捨てられないもの。この『球界消滅』はそうしたものを描こうとしていたように思います。

Posted by ブクログ

2018/12/09

面白かった。日本プロ野球界の考えるべき課題がリアリティ十分に描かれている。球団オーナー、選手、GM、ファン、その家族などがそれぞれの立場で悩み、考え、奔走する姿が全く間延びすることなく描かれている。物語としての結末もエンディングも良かった。

Posted by ブクログ

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