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邪宗門(上) 河出文庫

高橋和巳(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2014/08/06
JAN 9784309413099

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商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2023/06/18

ー 「神とは何か。それは祖霊、すなわち先人たちのなさんとして果さざりし心の結晶であります。それゆえに私どもは、その神の意を体し、神の意を受けて、この土地に神の国を築かねばなりません。それが先祖の業績、その富の文化をうけて生活する子孫の義務であります。 目に見えぬかみの心に通ふこ...

ー 「神とは何か。それは祖霊、すなわち先人たちのなさんとして果さざりし心の結晶であります。それゆえに私どもは、その神の意を体し、神の意を受けて、この土地に神の国を築かねばなりません。それが先祖の業績、その富の文化をうけて生活する子孫の義務であります。 目に見えぬかみの心に通ふこそひとの心のまことなりけれ その歌は・・・・・・」 「裁判長」と越智検事は立ちあがった。「被告の陳述は本事件に関する陳述の範囲を逸脱しております。我々はそんなくだらぬ和歌の講義など聞こうとしているのではないのであります」 その時、教主は大声で言った。 「裁判長、私は私を不敬罪のかどで告発している検事こそ、不敬罪人であることを、この法廷において告発いたします」 「どうして?」と裁判長は身をのりだすようにして言った。 「いま検事は、このようにくだらぬ歌と申されましたが、いま借りて例としました和歌は明治天皇の御製であります」 検事はうろたえ、法廷はざわめいた。行徳仁二郎は法廷の混乱に乗じて、後の傍聴人席の信徒たちを振りかえり、にやっと笑った。 ー 新興宗教「ひのもと救霊会」の生活。その発展と弾圧。戦争に向かう日本の中で、弾圧され続ける教団の生活をひたすら描く作品。 上巻は、教主行徳仁二郎を中心に、弾圧されながらも本来あるべき宗教の姿を保ち続けようと生活する人々の息遣い、そして絶対的に絶望的な最期しか待っていないはずの未来の予感を感じながらも、それでも希望を持って生活する信者を心苦しく読まざるを得ない何とも暗い作品。 下巻はさらにエグい弾圧を受け、戦争に狩り出され、満州で虐殺され、そして戦後に突入していく…。

Posted by ブクログ

2022/09/28

息子の高校国語の課題図書だったので家にあった本。 新興宗教についての本と息子に聞いていた。 昨今、宗教が世間を騒がしているので読んでみようと手に取った。 漢字には結構自信があるが、私でも読めない漢字、知らない言葉がルビなしでばんばん出てくるので、思った以上に読むのに時間がかかって...

息子の高校国語の課題図書だったので家にあった本。 新興宗教についての本と息子に聞いていた。 昨今、宗教が世間を騒がしているので読んでみようと手に取った。 漢字には結構自信があるが、私でも読めない漢字、知らない言葉がルビなしでばんばん出てくるので、思った以上に読むのに時間がかかっている。 内容的には理解不能なくらいに難しいということはなく、俗物的な内容も含まれわかりやすい。 全く前知識無しに読んでいるので、下巻での千葉潔の役割がとても気になる。

Posted by ブクログ

2022/03/24

背表紙の「日本が世界に誇る知識人による世界文学」(佐藤優)の一文に大きな不安と嫌な予感を覚えつつも、このブクログを含めた読書レビュー等の評価が高かったので興味を持ち読み始めたのですが… …これ、下巻面白くなるんだよね? レビュー書いた君達の事信用していいんだよね?? 確かに上...

背表紙の「日本が世界に誇る知識人による世界文学」(佐藤優)の一文に大きな不安と嫌な予感を覚えつつも、このブクログを含めた読書レビュー等の評価が高かったので興味を持ち読み始めたのですが… …これ、下巻面白くなるんだよね? レビュー書いた君達の事信用していいんだよね?? 確かに上手くは書けている。 実在の団体や実際の事件や出来事、また組織や思想などを絡めてとても上手く書かれている。 だけどそれだけ。 こんなことがありました、そしてこんなことがありました、その繰り返し本当にそれだけ… 登場人物の心の動きなどが感じられるストーリーは何も無いから、だから登場人物の行動や行く末にも全く興味が持てない。何か驚いたり心動かされるような展開も何一つ無い…また作中で参照される思想や哲学なども、佐藤優という薄っぺらい妖怪がいかにも好んで引用しそうな、わかりやすいところを自分が分かるところだけ拝借してオリジナル解釈したような、そんな記述がいくつも見受けられました。ソクラテスよりソフィストの方が優れているという一文には乾いた笑いしか浮かびませんでした… 夭折したアーティストを過大評価してしまうのは、文学を愛する者だけではなく、感受性のある人間ならジャンルを問わず誰でもそうだと思う。 でもこれは早逝した才能への幻想というより、老害ジジイが50年経ってもジョン・レノンが〜とかほざいてる懐古主義そのものな気がする… もしくは流行のファッションダサいと上から目線で中央線沿線に住み、一生ヒールの高い靴を履くことも無く、花どころか蕾すら付けることなく腐って死んでいくあの人種が好むカルチャーの臭いがする… ケルアックを読んで、ジャック・ケルアックよりニール・キャサディにファンタジーを抱くタイプにはこの本はだめなのかもしれない。 あと本屋大賞という言葉に微塵も心惹かれない奴もやめといた方がいいのかも… 自分はこれなら埴谷雄高の死霊の文章やノリの方がよっぽど好きです… 水よりアルコール 薬より毒 あるものよりそこにないもの 文学に求めるもの

Posted by ブクログ

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