「さんまをキレイに食べられますか？」 はい、食べられます。けれど、たまたまサンマは食べられるけど、どうやって食べたらいいかわからない食べ物はいっぱいある。 サブタイトルは「できる大人の食べ方絵じてん」 「できる大人本」にここまで心を掴まれるとは思わなかった。でもたしかに、食べ方汚い人って、いくら偉い人でもゲンナリするよね。 登場人物の小星ますぞう、小星すぎ太、小星てるよの一家(母は死別)が、綺麗な食べ方を身に着けていく本…というのは語弊があって、彼らにもちょっと出番はあるけれど、いてもいなくてもいいような存在。 食べ物のチョイスが素晴らしい。サンマなど難易度が低い方(だと思う)で、焼きそばパンをこぼさずに食べるとか、倒したら何かを失いそうなミルフィーユだとか、焼きとうもろこし、コーンスープ缶、クロワッサン、チョココロネ、クラブハウスサンド、などなど、綺麗に食べるのが難しい食品ばかり。 さて、いてもいなくてもいいと酷評した小星一家だが、実は感動的なフィナーレを迎える。綺麗に食べる技術とは関係ないが、しかし彼らの存在こそがこの本を糞真面目な食のマナー本にせず、ゲラゲラと笑いながら実用的、という一粒で二度おいしい本にせしめているのだ。 僕が読んでいる本は大抵家族は関心を示さないが、この本は強烈な表紙とそのノウハウで、皆の心を鷲攫みにした感じ。

さんまだけでなく、いろんな食べ物の美しい食べ方を教えてくれます。マンガでダメなほうの食べ方とかのってて、面白い。 カレーうどん、手羽先唐揚げ、さんまの塩焼きにはじまって、 分厚いハンバーガー、トリプルアイス、ぶりかまの塩焼き、韓国料理・フランス料理・イタリア料理のフルコース、ミルフィーユ、てっさ、生ハムメロン・・・ その他、いろんな食べ物の美しい正式な食べ方を紹介。