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悪の引用句辞典 マキアヴェリ、シェイクスピア、吉本隆明かく語りき 中公新書

鹿島茂【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2013/07/25
JAN 9784121022264

悪の引用句辞典

¥110

商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

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2021/02/11

バカロレアで重視されるのはオリジナリティーではなく的確な引用能力であり、その文化的背景は『聖書』読解の伝統によるものらしい。日本では個性だとかオリジナリティーが叫ばれるが、やはり詰め込み教育によるある程度の知識量は必要なのではないかとも思う。 本書では69人71の名句・名言が紹介...

バカロレアで重視されるのはオリジナリティーではなく的確な引用能力であり、その文化的背景は『聖書』読解の伝統によるものらしい。日本では個性だとかオリジナリティーが叫ばれるが、やはり詰め込み教育によるある程度の知識量は必要なのではないかとも思う。 本書では69人71の名句・名言が紹介されており、署名も『辞典』となってはいるのだが、2007~2013年の毎日新聞連載記事の書籍化なので、その中身の殆どは時評であり、内容的に少々古さも感じる。こういう本を中公新書が出すのも珍しい。

Posted by ブクログ

2021/02/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

目次 1 人間の本性、世界の不条理 2 好き嫌いが決める政治 3 強欲資本主義と財政破綻 4 成熟を拒否する日本人 5 自己表現としての殺人 6 教育の顧客満足度 7 面倒なセックス 8 終わりの始まり? 感想 本書は大学1回生の時に中公新書のセールの際に購入し、本棚の肥やしになっていたところ、不意に発見して積読リストから放逐するに至った。 格言というのは物事を端的に表し、さも本質を捉えて悦に浸るために知っておくのも悪くはないだろうという下心から読み始めたが、意外にも格言の類は時代を超えて通用するものであると実感した。 個人的には第4章及び第6章における記述から得るものがあった。 第4章では、日本人の幼稚性の理由の分析として、➀日本における高度資本主義の異常な発達、②成熟に伴う責任を回避したいと願う人間がある時期を境に急激に増えてきたことの2点が挙げられている。また、幼年時代こそ「真の人生」として望郷の念を抱き、過去をよりどころとする生き方を正道とみなす傾向がより強くなっており、”子供のままの精神状態で、成熟という段階を経ずに老年に突入していくことの矛盾”が指摘されている。本書ではそのような生き方に対して潜在的な批判が向けられているような筆致を感じるが、現代においては上記のような生き方も多様性のうちに容認されるべきと思われる。ただ、より俯瞰して国家という集団として見たときに労働者の減少という致命的な問題が生じることへの懸念としては理解できる。確かに、現状維持という形で時間だけが流れていけば、いずれ国債の暴落、年金制度の崩壊、セーフティネットの消失という危機は必ず訪れる、いつ爆発するか分からない時限式の爆弾を多数抱えた日本を変えるべく、志高く立ち上がれ若者よ!と警鐘を鳴らしたくなる気持ちを一片たりとも分からないとは言わないが、若者の1人としてはもはや袋小路の詰み状態であり、それならば日本という国家に依存する必要のない能力の研鑽に励み、泥船から脱出せよ!と言ってくれる方が有難いと思ってしまうのは責任感のなさをとがめられてしまうだろうか?日本で教育を受けたならば日本に尽くすのが義務だろうといわれても、やはり自身の幸福を追い求めるのが主流だろうし、狭義の功利主義といわれようと畢竟自分のいなくなった後の世界に興味を持てというのは酷に思われて仕方がない。 第6章では、第4章のように批判的な見方をしていたのとは異なり、納得のいく記述が多かった。”「やりたい仕事」というのが、仕事を選ぶ「前」にそう感じるのと、仕事を選んでしまってからそう思うのとでは、まったく異なってくる…始めてみない限り、それが楽しいか否かはわからないし、…自分がやるべき仕事だったのか、そのことも理解できない…本当の楽しさがわかるのは、仕事を始めてかなりたってからのことであり、それまではむしろおおいに労苦を伴うケースのほうが多い。” ”近年、若者離れの著しいジャンルを眺めてみると、そのほとんどが「最初が面倒臭い」ものであることに気づく”。なるほど、石の上にも3年とはよく言ったものだ。昨今、転職がトレンドとなり、SNSにおいては自称インフルエンサーたちが「ワンオペ」だの「起業」だのを声高に叫んで久しいが、個人的にはこのような人々は他人には真似できないだろドーダという精神の持ち主と、情弱ビジネスのオーナーのどちらかだろうという偏見がぬぐえずにいる。確かに、ブラック企業はいるだけで被捕食者として搾取され続けるが故に一刻も待たずに逃げ出すべきであろうが、「自分にはもっと就くべき仕事がある」「自分にしかやれないことがある」との逃避精神が先行して、ビギナーズラックで得た新卒就職先を辞職し、ノースキルのまま転職市場という魔境へと駆け出す夢想家が少なからずいるように思われる。逆に言えば、人が面倒がり、続けたくないと忌避される仕事をこつこつとやることで、自然とその分野での第一線を張ることができうる現状は、秀でた才能がない者にとっては朗報であり、自身の採るべき道であることを再認識できたし、自戒として書き留めておきたい。 もっとも、このような格言をまとめた本として逃れ得ない宿命として、一分野に沿って書かれたものと違い、読了した後に知識の体系が何ら身に着くことはないというのは、いささか時間を贅沢に費やしたのではないかという思いに駆られる。向き不向きの問題であり、自分にはあまり向いていないジャンルであったというだけで、思考を巡らす機会を与えてくれた点においては良書であったのだろう。

Posted by ブクログ

2020/10/03

 孫引き引用しようにも、一つ一つの引用句が長すぎる。  2013年 第二次安倍内閣発足当時に出た本だけに、懐かしい話題が多い。菅内閣といっても、菅義偉ではなく菅直人だし。  イラストが酷い。最初はヘタウマかと思ったら、次第にヘタヘタと判った。技術の拙さをスクリーントーン処理で糊塗...

 孫引き引用しようにも、一つ一つの引用句が長すぎる。  2013年 第二次安倍内閣発足当時に出た本だけに、懐かしい話題が多い。菅内閣といっても、菅義偉ではなく菅直人だし。  イラストが酷い。最初はヘタウマかと思ったら、次第にヘタヘタと判った。技術の拙さをスクリーントーン処理で糊塗している。よって☆4つ。

Posted by ブクログ

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