1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

なくしたものたちの国 集英社文庫

角田光代(著者), 松尾たいこ(著者)

追加する に追加する

定価 ¥737

¥110 定価より627円(85%)おトク

獲得ポイント1P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2013/08/21
JAN 9784087451016

なくしたものたちの国

¥110

商品レビュー

4.1

57件のお客様レビュー

レビューを投稿

2017/12/07

珠玉のファンタジーと美しいイラストとのコラボ,のはずが

角田さんのファンタジー,文章力と表現力の素晴らしさで何が起きてもすっとはいってくる。さすが。 松井さんのイラスト,きれいです。では,果たして二つの良い作品がコラボしてよい本に仕上がったのか? 例えば最初の短編、”晴れた日のデートと、ゆきちゃんのこと”。帰り道はだいだいいろだ、...

角田さんのファンタジー,文章力と表現力の素晴らしさで何が起きてもすっとはいってくる。さすが。 松井さんのイラスト,きれいです。では,果たして二つの良い作品がコラボしてよい本に仕上がったのか? 例えば最初の短編、”晴れた日のデートと、ゆきちゃんのこと”。帰り道はだいだいいろだ、のひとことで、幼い日の一日の終わりに近づいた時間帯,まだ今日を引きずって遊んでいたい気持ちと,暮れて行く太陽の沈む前にうちに帰りたい気持ちとの甘酸っぱいせめぎ合い、住んでいた町の景色、色,一瞬にして鮮明に読者に情景を浮かび上がらせる。だから、いらないのだ。イラストが。 絵本は,最低限の文章で,書かれていない部分を描いてある絵から補足して行くもの。どちらも目一杯だと、味の濃いおかずばかり並んでいる食卓のように邪魔しあってしまうように思う。

はみがきこ

2024/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

泣いた。なくしてしまったもの、もう会えない人。それらはきっとどこかに存在し続ける。わたしとは交わらないどこかの国で。 喪失のかなしみをのりこえたいときに、オススメしたい小説。

Posted by ブクログ

2023/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日常を描いているようで、その中に起こるちょっと不思議でファンタジックな事柄を日常に落とし込んでいるような気がする小説でした。ヤギのユキちゃんだって、ミケの生まれ変わりの銃一郎だって、ナリコ以外の人にとってはただのヤギでありただの少年なのに、彼女たちを特別大事に思っているナリコにとってはかけがえのない大事な人たちなんだと思いました。そういう大事に想われた経験のあるものだからこそ、無くなってしまった後に「なくしたものたちの国」へ行けるのかなと考えました。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品