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通貨「円」の謎 文春新書

竹森俊平【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2013/05/18
JAN 9784166609239

通貨「円」の謎

¥110

商品レビュー

4

12件のお客様レビュー

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2018/11/04

経済学者が、通過としての円の特異性を述べたもの。近年起きた通貨危機や不況時のデータを基に、バブル崩壊によって円安とならない日本の状況を説明している。通常、各国経済は、危機によって価格シグナルが働き、通貨安によりV字回復するはずであるが、日本のような債権国では危機による投資の海外逃...

経済学者が、通過としての円の特異性を述べたもの。近年起きた通貨危機や不況時のデータを基に、バブル崩壊によって円安とならない日本の状況を説明している。通常、各国経済は、危機によって価格シグナルが働き、通貨安によりV字回復するはずであるが、日本のような債権国では危機による投資の海外逃避よりも、危機に対応するための海外投資の国内帰還が大きく、それに対する投機と相まって大幅な円高を招いた。これが危機による痛手をいっそう深め、回復を遅らせたと述べている。通貨の動きの一端を理解できた。 「政府が日銀に国債を買ってもらって、国債金利の上昇を妨げるとともに、代金として受け取った「円」を公共事業に使う(国債のマネタイゼーション)」p20 「2013年1月に、欧州などの一部の国々が、日本に「通貨戦争」という非難を浴びせて以来、「円安」を目標にすることは政治的にタブーになっているし、為替レートを直接に操作する政策が国際社会で黙認される可能性は非常に低くなっている」p23 「多額の経常黒字と対外純資産こそが日本経済の置かれた特殊な状況なのだ」p42 「「正しい価格シグナル」とはどのようなものか。経常赤字国で金融危機が発生した場合、国内の貸し出しがストップして、国内の投資需要も、耐久消費財需要も激減し、不況になる。ここまでは、経常黒字国も、赤字国も同じだ。ところが赤字国では、資本逃避の発生によって為替レートが大幅に自国通貨安になる。それで激減した国内需要の代わりに、海外の需要、すなわち輸出に依存したV字回復が可能になるのだ。これに対して、経常黒字国の場合はまったく違う。ここでも金融危機が起こり、国内需要が崩れると、国内企業は輸出に活路を求めようとする。ところが価格シグナル、つまり為替レートは「ここもダメだ。よそを探せ」という誤ったシグナル、つまり「円高」という情報を国内企業に伝達する。これでは不況が長期化して当然だ」p45 「構造改革とは通貨安である」p219 「政府が目指すべきなのは「輸出マイナス輸入」として定義される「外需」を成長させることではなく、単純に「輸出」を成長させることだと述べてきた」p245 「(輸出の得よりも、輸入の損が大きいとしても)円安は日本経済にとってプラスである。なぜなら、日本は250兆円の対外純資産を持っているからだ。10%の円安で、対外純資産が25兆円増える。単純な数字の上では、これが「円安」の一番のプラス効果である」p246

Posted by ブクログ

2016/03/19

ちょくちょく為になる考え方はあったものの、ちょっと難しい…為替を学ぶ本というより、マクロ経済の本に近いかも。

Posted by ブクログ

2015/02/27

いつもの事ながらわかりやすく為替と金融緩和、財政政策のことが解説してある。 著者の主張も適度に入っているところが良い。 自分の資産運用にも役立てたいと思っている。

Posted by ブクログ

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