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政治思想論集 ちくま学芸文庫

カールシュミット【著】, 服部平治, 宮本盛太郎【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2013/03/08
JAN 9784480095299

政治思想論集

¥825

商品レビュー

3.5

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2013/06/30

法哲学では生活と学問との対立が特に明瞭に表現されている。 全体国家は同時に特に強力な国家である。この全体国家は質とエネルギーの意味で全体的であるが、それはイタリアのファシスト国家が全体国家と自称しているように全体的なのである。 現代国家の核心は行政。現代国家はとりわけ、武力を自...

法哲学では生活と学問との対立が特に明瞭に表現されている。 全体国家は同時に特に強力な国家である。この全体国家は質とエネルギーの意味で全体的であるが、それはイタリアのファシスト国家が全体国家と自称しているように全体的なのである。 現代国家の核心は行政。現代国家はとりわけ、武力を自己の手中に集中的におさめることによって成立した。

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2013/04/21

カール・シュミットは初めて読むし、政治学や法学についてはあまり得意ではない。私自身の感性に従って言うならば、政治について語られることにはいつも何かの危険がひそんでおり、このカール・シュミットの論文集においても、なにやら怪しげな側面があるのではないかと警戒してもいた。 シュミットの...

カール・シュミットは初めて読むし、政治学や法学についてはあまり得意ではない。私自身の感性に従って言うならば、政治について語られることにはいつも何かの危険がひそんでおり、このカール・シュミットの論文集においても、なにやら怪しげな側面があるのではないかと警戒してもいた。 シュミットの思想はきちんと論理的な説得力をもってもいるが、彼が必然的にナチス体制を支持する側に回ったことから、やはり、これは批判的に対峙するべき思想だと思う。 「確固たる政治指導を受けている強力な国家は自由主義によって空虚なものとされた共同体よりも公共生活や私的領域の安全と安定とを一層容易かつ有効に保障することができる。」 「アドルフ・ヒトラーのドイツ法治国。」(P.142) 彼の提案する「全体国家」という概念はなるほど「全体主義国家」とはちょっと違うものだけれど、実際のところ両者のカテゴリーはその要素の多くが重複する。 国家についてかたり始めるとき、人はなぜ常に危険性を犯してしまうのだろう。 私は「国家」には全然住みたくない。人間にはただtownがあればそれで良いのではないか? townからはみだして巨大なものが組織されるとき、例外なく「危険性」をはらんでしまうのではないか? カール・シュミットも言うように、「武器」の中央集権、管理、行使によって「国家」は成り立つ。けれども近代以降、とりわけ20世紀においてはっきりしたのは、「経済」もまた、「国家」の輪郭をえがきだすということだ。シュミットの著作においては、まだこの「経済」構築体としての「国家」像は言及されない。 国家そのものが暴力装置であるならば、経済もやはり暴力として結実するのだろうか。そうだとしたら、単に数学的な複雑系システムに過ぎないように見える「経済」が、なぜ権力=暴力へと推移するのだろう? この論文集はさほど面白いものではなかったが、巻末の「権力」を巡る会話体の論文を読み、しばし思考に誘われた。

Posted by ブクログ

2013/04/12

シュミットのいくつかの小論を集成した訳書。短いながらも、主権や具体的秩序、決断といったシュミット独特の思考モチーフがよく読みとることが出来る内容になっているものが多い。マイネッケに対する批判は、マイネッケがある意味政治的な問題関心をもって「国家理性」研究に踏み込んでいることを明確...

シュミットのいくつかの小論を集成した訳書。短いながらも、主権や具体的秩序、決断といったシュミット独特の思考モチーフがよく読みとることが出来る内容になっているものが多い。マイネッケに対する批判は、マイネッケがある意味政治的な問題関心をもって「国家理性」研究に踏み込んでいることを明確に指摘したものであり、思想史研究の方法についても啓発するところが大きいだろう。

Posted by ブクログ

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