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来るべき書物 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2013/01/11 |
JAN | 9784480095060 |
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来るべき書物
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
文学を表す言葉とは異なる、しかし、切れ味の良い明確さはなく、だからと言って難解でもない。 一言で言うと、遅読が要される。 自殺したヴァージニア・ウルフについての論考が興味深かった。
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苦しむことと考えることとは、密やかなかたちで結ばれているということだ。なぜなら、苦しみとは、極度のものになると、苦しむ能力を破壊するものだからである。時間のなかにあって、つねに自分自身に先立ち、それが、苦しみとしてしっかり把握され成就される時間を破壊するのだからである。思考につい...
苦しむことと考えることとは、密やかなかたちで結ばれているということだ。なぜなら、苦しみとは、極度のものになると、苦しむ能力を破壊するものだからである。時間のなかにあって、つねに自分自身に先立ち、それが、苦しみとしてしっかり把握され成就される時間を破壊するのだからである。思考についてもおそらく同様のことが言えるのだ。奇怪な関係だ。極限的な思考と、極限的な苦しみとは、同じ地平を開くのであろうか? 苦しむことは、究極的には、考えることなのだろうか? p.90 象徴的な読みかたは、文学的なテキストに対する、おそらっくもっともよくない読みかたである。あまりに烈しい言葉に当惑するたびに、われわれは、これは象徴なのだ、と言う。聖書というこの壁は、かくして、魂のちょっとした疲労のかずかずが憂愁の色で色どられる甘美な透明性と化した。荒々しいが慎重なクローデルのごとき人間も、聖書の言葉とおのれの言葉とのあいだにおいたさまざまな象徴にむさぼり喰われてあやうく死にかける。言語の真の病いである p.181
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通称"顔のない作家"こと戦後フランス最大の文芸批評家、ブランジョが50年代に発表した小論を集めた批評集。エクリチュール(文章表現)は書かれた直後に作家から切り離され、書き手は不在になるという主張から成される文学的考察は難解ではあるが、「読まれること」そのものに...
通称"顔のない作家"こと戦後フランス最大の文芸批評家、ブランジョが50年代に発表した小論を集めた批評集。エクリチュール(文章表現)は書かれた直後に作家から切り離され、書き手は不在になるという主張から成される文学的考察は難解ではあるが、「読まれること」そのものに対する思索を深めることで文学の可能性を切り開いたという点では後続の思想家に与えた影響力大。文学は日常を超えた所にあるからこそ死や実存というものを取り扱えるのであり、そうした非日常的な問題の本質が問い直される度にまた、文学の可能性も更新されていくのだ。
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