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獣の奏者(4) 完結編 講談社文庫

上橋菜穂子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/08/10
JAN 9784062773454

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獣の奏者(4)

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商品レビュー

4.4

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2024/05/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

『獣の奏者』闘蛇編〜完結編 2023/07/23頃〜2024/05/10 1回目 最初はなつかしい気持ちだった エリンの子供なのに大人びた姿、動物のことになると現れる子供らしい姿 大人になってみるとどれも可愛らしい子どもの姿だった 母を失うという壮絶な経験をしてもなお、禁忌とも呼べるそれを解き明かそうとしたエリンの姿は勇敢だったけれど、勇敢な人がひとりいたとて世の中は災いをその目で知るまで変わろうとしない。苦しかった。バスの中で嗚咽しそうだった。 『獣の奏者』という話の中で一番鍵になるのは「母」だと思う。エリンは母を闘蛇に喰われ、イアルは母に売られ、ジェシも母をあの戦いで失う。 惨いと思ったのは、エリンもイアルも母を失ったことを辛く重く心を痛めているはずなのに、二人とも命を落とす覚悟がある。ジェシにそんな思いはさせたくないと言いながら、しっかり思いながら、そんな思いをさせてしまうことを自覚している。 しかし最後のジェシはあまりに強かった。 何度もその話をするのは苦しいだろう。獣ノ医者として働く度に母の背中を思い出すだろう。それなのにまだ母の背中を追っている。エリンとイアルの強かさを継いでいる。きっと孫も凄く強かだろう。 最後は本当にグロテスクだった。あそこまでの災いが起こるなんて想像していなかった。アニメ化しなくて良かった。 闘蛇の甘い匂いを嗅いでいるようだった。 兵士たちの死に顔が浮かぶようだった。 こうなると知ってもジェシは母を信じていた。強い子。私ならどうするだろう。きっと王獣で飛べない。 アルを飛ばすことを選べない。 最後に母と過ごした四日間はどんな気持ちだっただろう。 けれどエリンは叶えた。王獣を解き放つ願いを叶えた。 素晴らしい人だと思う。ただ、自己犠牲の強さだけはいただけない。 ソヨンはエリンをどんな顔で迎えるだろう。きっと二人とも地獄へ落ちる。戒律を破った者として、災いを起こした者として。それでも二人がしたことは間違っていない。エリンもソヨンも子を思ってしたことだ。 苦しい。暴れたい。これから外伝を読む。母としてのエリンがどうあったのか。きっと優しく、厳しい母であったのだろう。 イアルとの結婚までも気になる。二人がどうやって仲良くなっていったのか、それが気になって仕方ない。 幸せになって欲しかった。イアルと結婚したことを知ったときの安堵感はとてつもない。この二人が結ばれたことが何よりの幸せだったのかもしれない。 ジェシは二人の子に生まれて幸せだっただろうか。二人のことを誇って欲しいとおもう。 あーーーーーーあ また読み終わってしまってくるしい。 新しい本を探さなくては。 上橋菜穂子の本をもっと読もうかと思う。

Posted by ブクログ

2024/05/07

堂々の完結作。最後まで止まらない面白さだった。中弛みすることもなく素晴らしかった。またいつか絶対に読みたい。もっと悠々と考える時間を私も持ちたいと、人生を通して考える習慣をつけて豊かに生きたいと思った。

Posted by ブクログ

2024/04/06

いよいよ最終巻。 王獣と闘蛇の秘密をほとんど解き明かしたエリン。 過去の大きな災は王獣と闘蛇の接触により起きた可能性が高いことがわかりつつも、いよいよ戦争が始まってしまう。 その接触がやはりとんでもない現象を起こしてしまい、それを止めるためにエリンは決死の行動を起こす。 最後は感...

いよいよ最終巻。 王獣と闘蛇の秘密をほとんど解き明かしたエリン。 過去の大きな災は王獣と闘蛇の接触により起きた可能性が高いことがわかりつつも、いよいよ戦争が始まってしまう。 その接触がやはりとんでもない現象を起こしてしまい、それを止めるためにエリンは決死の行動を起こす。 最後は感動でウルウルしました。 上橋菜穂子さんの作品はリアルな設定の上に人間感情の機微が描かれ、夢中になって読める本当に面白い作品ですね。

Posted by ブクログ

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