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人間の達人 本田宗一郎
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2012/06/11 |
JAN | 9784569804101 |
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人間の達人 本田宗一郎
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
同じ本を二回読んでしまいました。 前回読んだときのことをほとんど忘れていたのですが、「円柱は権威の象徴だ」というくだりだけ、強く覚えていました。 たしかに、某大学の図書館がまるで神殿のように感じたのも、円柱のせいだったかもしれません。 権威を否定し、自分たちが権威になることも嫌い、どこまでも自由でいたかった本田さんの姿が、発言から浮かび上がってきます。 ただ、やや、持ち上げすぎに感じてしまうことも、あります。
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2012年10月7日のブログより。 http://jqut.blog98.fc2.com/blog-entry-1702.html 会社の3階に突然に書店ができました。それも結構な規模です。もちろん突然できたのではなく、予告のポスターなども貼ってあったようですが、あまりに身...
2012年10月7日のブログより。 http://jqut.blog98.fc2.com/blog-entry-1702.html 会社の3階に突然に書店ができました。それも結構な規模です。もちろん突然できたのではなく、予告のポスターなども貼ってあったようですが、あまりに身近でまったく気づきませんでした。いずれにしても、書店好きの自分としては、ことのほか喜ばしいことです。ということで、さっそくオープン初日であるこの金曜日、に4冊ほど目についた本を買って帰りました。そのうちの1冊がこれです。 本田宗一郎という稀有な経営者、そして既に歴史上の人物について、今年になって伊丹先生が書いた本です。 私は今のところ4台続けてホンダ車に乗っています。大学生のときに始めて買ったのが、三菱自動車。その次が日産自動車。社会人になってからはトヨタ自動車。そして、4台目にして初めてホンダ車を買います。それから綿々とホンダ車を乗り換えています。SONY同様にやっぱりなんとなく好きな会社、ブランドなんだと思います。是非とも頑張り続けてほしい会社です。 で、そんな会社なのですが、本田宗一郎という創業者について書かれた書籍、そして自身が書いた書籍はよくよく考えると読んだことがありませんでした。というか、偉大な経済人について書かれた書籍、偉大な経済人が書いた書籍というのは、あまり読んでないんですね。振り返ると。それから歴史物もほとんど読んでいません。たぶんこういう傾向になっているのは、これらの書籍は過去のことを書いているからではないかと思うのですが、本書の中で本田宗一郎も市場調査について過去に聞いても仕方がない的なことをいっていました。 実に人に厳しく、そして人に暖かい方だったようです。現場を大切にする反面、きちんとした理論・原理原則も大切にされていたようです。ある種、明確な哲学と思想を感じられます。 カリスマ的な創業者が退任したあと、それも二人三脚できた藤沢副社長も一緒に退任したのですから、その後のホンダを危惧した人も少なくはなかったのではないかと思います。しかも、会長に残るなどして院政を敷いたわけでもなさそうです。 それでありながら、1973年の社長退任時には3900億円であった売上高が、本田宗一郎氏が逝去した1991には4兆3900億円になっていたという(ちなみに2011年度は単体2兆7400億円、連結で7兆9500億円)、つまり社長退任で企業の勢いが衰えるどころか、さらなる成長を遂げたというのは、もの凄いことです。 おそらくこれは、偉大な創業オーナーが一線から退いた後も、その思想と哲学が残ったからではないかと思います。「人間尊重」の精神、「三つの喜び」、これらが価値基準、行動基準として根付いていたからではないかと推察します。是非、ホンダさんにお邪魔して、今の取り組みを伺ってみたくなりました。さっそく週明けにアポとり依頼をしてみます。
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本田宗一郎氏の過去の著書に書かれている事を触れながら、氏の考え方を振り返る本です。読んだ感想は、本田宗一郎氏は自分を平凡な人間だと思う謙虚な心を持つ一方で、自分のやりたいと思った事はどんなに従業員に無理をさせてでもやりとげようとする子供のような我儘な心を持つ二面性のある方だと思い...
本田宗一郎氏の過去の著書に書かれている事を触れながら、氏の考え方を振り返る本です。読んだ感想は、本田宗一郎氏は自分を平凡な人間だと思う謙虚な心を持つ一方で、自分のやりたいと思った事はどんなに従業員に無理をさせてでもやりとげようとする子供のような我儘な心を持つ二面性のある方だと思いました。 本の前半は従業員に慕われる社長としての一面、後半は仕事の鬼としての一面が書かれています。多分両方の面があったからこそ、死後20年以上経った今でも名経営者として評価さりる理由かと思いました。 本田宗一郎氏の成功の陰には、参謀として働いた藤沢和雄氏や奥様の内助の功があると言われていますが、まさにその通りで宗一郎氏一人ではホンダという会社間違いなく潰れていた会社だと思います。 ただ、自分とは真逆の人間に自分の苦手な事は任し切れた懐の大きさと、そうした人材からついて行きたいと思わせる人間性を持っていた点が本田宗一郎氏の偉さではないかと思います。 歴史上の人物で言うなら、漢の創始者劉邦に近いかと思えます。ただ劉邦と違うのは、奥様が余計な口出しをしない方であった点と、参謀である藤沢氏が引退を示唆した時に素直にそれに従った点ではないかと思います。 普通のワンマンオーナーであれば、自身の懐刀とはいえ副社長に引退を示唆された時に、抵抗する事や社長権限で排する事もしかねません。それらの忠告に従った事は、自分自身が平凡な人間に過ぎないとの思いを持っていたからであり、失敗を恐れない攻める経営者とは真逆の面を持っていた点こそ氏の魅力かと思いました。 この本に引用された本田氏の著書で一番印象に残ったのは、以下のセリフです「理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である」。 本田宗一郎氏はホンダを創業する1年前に、「人間休業」と称し1年間全く仕事をしなかった時期があったそうですが、その時に考えた理念が偉大な経営者を育てるのに役に立ったのであれば、働くばかりが能ではなく、休みを取る時は休みを取るのも間違いではないのかなと思わせた本です。
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