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市場社会と人間の自由 社会哲学論選

カールポランニー【著】, 若森みどり, 植村邦彦, 若森章孝【編訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大月書店
発売年月日 2012/05/25
JAN 9784272430918

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2020/09/27

市場社会と人間の自由: 社会哲学論選 (和書)2013年12月23日 16:14 カール ポランニー 大月書店 2012年5月18日 兎に角いい本です。 僕が今まで読んできた数少ない中の話ですが、カール・ポランニーさんは最高にいいです。柄谷行人さんを読んでいるとポランニーさ...

市場社会と人間の自由: 社会哲学論選 (和書)2013年12月23日 16:14 カール ポランニー 大月書店 2012年5月18日 兎に角いい本です。 僕が今まで読んできた数少ない中の話ですが、カール・ポランニーさんは最高にいいです。柄谷行人さんを読んでいるとポランニーさんは避けて通れない。僕にとってはありがたいことです。 翻訳の著作集など早く出ないかと楽しみです。

Posted by ブクログ

2015/11/14

カール・ポランニーの文章が年代順に並んでいる。 第2次大戦前に書かれたものは、なんだか「社会主義運動家」といったイメージだが、そこから徐々に独自の思考が紡がれてゆく。 ポランニーは社会主義者だが、マルクス主義者ではない。マルクスの思想に強く影響されているけれど、共産主義には共鳴し...

カール・ポランニーの文章が年代順に並んでいる。 第2次大戦前に書かれたものは、なんだか「社会主義運動家」といったイメージだが、そこから徐々に独自の思考が紡がれてゆく。 ポランニーは社会主義者だが、マルクス主義者ではない。マルクスの思想に強く影響されているけれど、共産主義には共鳴しない。資本主義の構造を批判はするものの、資本主義を廃止せよと言っているわけではないのだ。 ポランニー的構図によると、民主主義(的自由)と、資本主義経済とは、鋭く対立している。 「左翼は現に民主主義に、右翼は現に経済につなぎとめられている。そしてまさにそれによって、経済と政治のあいだに現存する機能不全が、破局的な対立関係にまで深刻化している。」(P75、「経済と民主主義」1932) といった指摘など、現在の日本の状況にもそのまま当てはまると言えるだろう。 興味深いのはファシズムについて分析しているところだ。 ファシズムとは「疑似宗教的な一種の政治的宗教」であり、「大衆の行動・心情であろうとしている」。その内容は、 ・議会制民主主義に反対、国民の権利に反対。フランス革命の理念(自由、平等、友愛)に反対。 ・組織的に編成された「全体」が「普遍主義的原理」として個人的自由に対立させられ、過度に強調される。 ・権力、帝国、民族主義的名誉、残忍さ、暴力を評価。 ・精神理性、知性、法と良心に反対。 ・・・こうならべてみると、またもや安倍晋三はじめ自民党のネトウヨ国会議員や、大衆ネトウヨ、ネトウヨ「著名人」たちの方向性とぴったり一致するようだ。 ポランニーによると、ファシズムは資本主義を温存しようとする。完全な自由主義経済には否定的なようだが。ファシズムは「現代の民主主義と資本主義との両立不可能性の結果にすぎない。」(P100) さてポランニーがマルクスに反旗を翻すのは、「われわれが労働と呼んでいるものは、商品と類似するところなど少しもない。それは、人間から切り離されることもできなければ、貯蔵されることや輸送されることも、製造されることや消費されることもできない。」(P162)というように、あらゆる唯物論を拒否するところだ。 ポランニーは経済至上主義による人間の否定から、人間を救い出そうとする。 「あらゆる犠牲を払ってでも、たとえ生産の効率、消費の節約、あるいは行政の合理性における犠牲を払ってでも、個人の自由は擁護されるべきである。」(P191) この宣言には大いに共感するし、あらゆる人々にこの言葉を投げかけてみたい。それほどに、現在の「人間」の意味は危ういように思えるのだ。 この点において、私はカール・ポランニーの思想を強く支持する。さて人間とは何か。という点については、最新の科学的知見による危うさも考慮しなければならず、難しい面もあるものの、「それでも私は生きている」という認識は残さなければならないだろう。

Posted by ブクログ

2012/07/25

『大転換』の著者で20世紀を代表する経済思想家、ハンガリー出身のカール・ポランニーの膨大な遺稿が再編集されて登場した。自由な市場社会はいずれ破局を迎えるだろうと、市場社会への理想をあきらめるべきとした彼が、どのような理想を描いていたのか。 「ポランニーは当初、市場社会の弊害を民...

『大転換』の著者で20世紀を代表する経済思想家、ハンガリー出身のカール・ポランニーの膨大な遺稿が再編集されて登場した。自由な市場社会はいずれ破局を迎えるだろうと、市場社会への理想をあきらめるべきとした彼が、どのような理想を描いていたのか。 「ポランニーは当初、市場社会の弊害を民主主義のコミューンをもって透明かすることに関心を寄せていた。スロー的な共同体の理想を抱き、労働者主導による協調組合社会(コーポラティズム)を展望した。ところがファシズムの支配から逃れるべく、ウィーンからイギリスへ亡命すると、それまでの理想を撤回。不透明な産業社会を前提とした上で、アリストテレス的な「善き生活」の理想を探求するようになった」 「市場社会は期せずして、労働者の生活を不安定にしたり、自然環境に悪影響を及ぼす。複雑化する社会のなかで、できるだけ「責任」をひきうけることのできる制度を模索する、他者の生活を収奪せず、権力で強制することがない社会、、これがポランニーの考えた自由である」 「ポランニーにとって、自由とは平和で平穏な生活をおくること、じぶんたちの生活を創造すること、効率よりも「善き生」を優先することとうとうの究極な理想として位置づけられる」(日経書評より北大橋本教授評) 自由至上主義に批判的だった彼の理想が、アリストテレス的善の世界であったことに、驚きと喜びを禁じ得ない。フロネシス研究の一環としてぜひ本書を通読したい。

Posted by ブクログ

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